■ヒツジもカエルも「動物礼讃」(根津美術館)



動物に並々ならぬ愛情を感じている人は多いのではないでしょうか。このブログを時々訪れてくださっている方なら、たぶん、カエル好き。毎年、新年が来ても「蛙年」がないのが残念です。その点、今年は新年早々ヒツジの図像に出合う機会が増え、いい夢を見ている方は未年生まれをはじめヒツジ好き、もしかしたらヒツジグッズコレクターかもしれませんね。
そして、今回、ここで紹介するのは、現在、根津美術館(東京・南青山)で開催されている美術展「動物礼讃」(~2015年2月22日)です。同展では今年の干支である羊をはじめ虎、鳥、猫、兎等々、動物モチーフの絵画や工芸品を見ることができます。
特に注目の展示は、やはり羊にちなんだ「双羊尊(そうようそん)」。これは背中合わせに合体しているような2匹の羊の背に、器が載っている様子の青銅製の「尊」(酒を供える盛酒器)で、中国のおそらく湖南省で紀元前13~11世紀に作られたものと考えられます。世界にこのような形の遺物は2例しかなく、ひとつは根津美術館に、もうひとつはロンドンの大英博物館にあります。今回の特別展では、大英博物館の双羊尊が来日したことで、2つを同時に見られる貴重な機会となっています。
同じく中国古代の青銅器には、カエルが表現されたものの展示もあります。中国春秋前期のものとされる「蛙蛇文盤(あだもんばん)」(京都・泉屋博古館蔵)。カエルにとってヘビは天敵ですが、まさにその関係を示すかのように、ヘビに後ろから狙われているかに見えるカエルが、器の内底の中央部に浮彫された、一対の持ち手付きの浅い盤(手を清める際に水を受けるための器)です(写真参照)。
私は2009年にこの青銅器を所蔵先の京都・泉屋博古館で初めて目にしました。住友コレクションを所蔵する同館は、住友家第15代当主住友春翠(1864-1926)が蒐集した中国古銅器と鏡鑑が充実し、世界的にも高く評価されています。その中には「蛙蛇文盤」以外にもカエルが見られる遺物が少なからずあり、〝カエル文化〟の歴史の深さを実感するきっかけとなりました。
特別展「動物礼讃」を通して、動物と人間の関係から生まれた文化を読み解く楽しさを味わってはいかがでしょうか。
特別展「動物礼讃」
根津美術館 〒107-0062東京都港区南青山6-5-1 TEL.03-3400-2536
2015年1月10(土)~2月22日(日) 10:00~17:00(入館は16:30まで) 月曜休館
入館料 一般1200円 学生1000円 (団体割引有り、中学生以下は無料)
主催:根津美術館
協力:大英博物館 泉屋博古館
※写真協力 泉屋博古館 http://www.sen-oku.or.jp
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※新刊『ときめくカエル図鑑』(山と渓谷社刊 文・高山ビッキ 写真・松橋利光)販売中です。どうぞよろしくお願いします。
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<関連サイト>
「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com
※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。
「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u
「コトバデフリカエル」https://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッセイで時代をふりかえるサイトです。
「キモノ・二・キガエル」https://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kimonokigaeru ※ゆかたやキモノ着用で優待割引のある施設をご紹介するサイトです。
カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html
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