喜多方の桜の季節にカエルアートマンが発進しました。/かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル88
かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル88
「カエルアートマン×20」展(100年カエル館洋室展示室にて)
喜多方の日中線しだれ桜並木と濁川河川公園の桜並木(2024年4月15日撮影)
〈喜多方の桜の季節にカエルアートマンが発進しました。〉
100年カエル館
高山ビッキ
「喜多方さくらまつり」が幕を開けた日の前日、100年カエル館の企画展が始まりました。
カエルグッズを展示するミュージアムの同館が館内で開催する初の美術展。企画から広報、そして展示作業を経て完成しました。
メインの展示作品は、本連載でも時々紹介させていただいたカエル好きのアーティスト、故柴田まさるさんが描いたスケッチ画によるカエルアートマン20体。一体一体をカエルの写真家前田憲男さんが撮影したカエルたちと併置すると、合体したかのように命が吹き込まれ、野山や水辺に飛び出していくイメージが湧きました。
展示スペースは、普段テレビアニメなどで親しまれてきたカエルのキャラクターや、欧米の名作童話から生まれたカエルグッズなど「ファンタジックなカエルの世界」を紹介している洋室展示室。その壁や展示棚を使用してどんなしつらえができるかに腐心しましたが、カエルアートマンたちはいとも自然にカエルの「なかま」ごとの棲み分けを見せてくれました。
「なかま」ごとのテーマは6つ。
科目に分けられたカエルのグループの中で、世界的にも大集団を形成しているアカガエル科でさらに名前にアカガエルが付くカエルから生まれた「正統派カエルアートマン」。
かつて自然史上因縁の分布域のせめぎ合いが会津で見られた2種の「伝統系カエルアートマン」、好き嫌いが大きく分かれるヒキガエル科の「個性派カエルアートマン」、福島県出身の動物学者田子勝彌博士の名前が付けられた日本固有種の「田子四兄弟」、地球上を移動して分布域を広げる「開拓的カエルアートマン」、そして誰もが思わず「かわいい!」と感じる「かわいい系カエルアートマン」に分類して展示しています。
百年前、欧米で博物画や自然観察からカエルのジェレミー・フィッシャ―をはじめ愛らしいカエルのキャラクターが生まれたように、日本のカエルが変身して生まれたカエルアートマンたちが発進しました。
引き続き5月は3日から12日まで「カエルアートマン×20 日本のカエルがHENSHIN」を開催しています。
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