100年カエル館コレクション

下総玩具のカエルを紹介します。

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下総玩具の張り子の蛙

江戸時代から盛んになったと考えられる、自然素材や生活まわりのものを使ってつくられる郷土玩具。昭和から平成にかけては作り手もかなり減ってきましたが、今世紀になっても作り続けられています。

前回のブログで紹介した江戸独楽の作り手の広井政昭さんは2019年まで仕事をされていましたが、今回ご覧いただいている画像3点のカエルは千葉県北部地域の下総を冠した下総玩具と呼ばれる、2004年に101歳の大往生を遂げた松本節太郎さんの手によって作られた郷土玩具です。

松本さんは終戦の年に自宅のあった東京・葛飾が空襲に遭い焼け出されて千葉県柏市に疎開しました。そこで生計を立てるために始めたのが郷土玩具づくり。干支を中心とした張り子の動物や2~5センチの土製の半面に指先で鼻や口などをつまんで造形した上に絵の具で顔を描いた下総首人形、そして古い和綴じ本の紙を貼り合わせた古書だるまなどがあり、いずれも「カエル」がありました。

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蛙の下総首人形

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蛙の古書だるま

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2023年もよろしくお願いいたします。江戸独楽のカエルを紹介します。

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2023年初めての更新となります。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今回は江戸独楽のカエルを紹介いたします。

郷土玩具もいろいろなアイテムがありますが「お正月には凧あげて、こまを回して遊びましょう」と歌われた子どもたちの冬休みの遊びは今は昔。でも、カエルグッズのひとつとして江戸独楽のカエルを見るだけでその楽しさが伝わってきます。

江戸独楽の作り手に昭和・平成とその道一筋に生き海外でも知られた広井政昭氏(1935‐2019)がいます。100年カエル館では2006年に発行したカエルタイムズ9号でその頃毎年深川江戸資料館で作品展と実演を行っていた広井さんに取材させていただいたことがあります。

深川江戸資料館では、広井氏の作品の数々、江戸元禄以来の曲独楽や明治以降の東京の風俗を表現した挽物玩具、そして独楽の回る力学を応用した「カラクリ独楽」などを所蔵しています。私が取材したときはちょうど、てこの原理を利用してカエルが合唱する様子を表現した玩具や、芯部の回転で遠心力を働かせハスの花びらの中からカエルが姿を現すようなしくみの玩具も展示されていました。

昭和10年に東京・江東区の木地玩具職人の家に生まれた広井氏。広井家は元々医者だった政昭氏の祖父が独楽や玩具づくりを始めました。一家は関東大震災で家を失いましたがその木地職人としての腕を買われ、一時は宮城県白石で遠刈田系のこけし作りをしていたこともあります。戦後、東京に戻った一家は、子どもたちのおもちゃが不足する時代に木地玩具づくりに追われ、演芸場のある場所がら曲独楽づくりの依頼も受け、政昭氏は時代の進展とともに木地玩具の需要が少なくなるなかでも、その唯一無二の技が認められ世界的にも注目されました。

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今日6月6日はカエルの日

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 今日6月6日は、1998年に記念日協会が制定して以来ケロケロのロとロでカエルの日になっています。そして、今日、関東地方は梅雨入りして、いよいよカエルが元気に活動する季節の到来です。東北も間もなく梅雨入りでしょう。福島市飯坂町の観光文化交流施設「旧堀切邸」では、この時季に合わせて6月4日から26日までの毎土、日曜日におもちゃのカエル約200匹を浮かべた「ケロケロ足湯」を楽しむことができます(福島民友新聞より)。

 6月3日に本ブログで告知しましたように、まだ休館中の100年カエル館ですが、今年は7月16日(土)から11月27日(日)まで猪苗代町にあるアクアマリンいなわしろカワセミ水族館にて同館とのコラボレーションの「カエル展」を開催します。写真は告知チラシに掲載した土製のアマガエルの別のアングル写真です。四国で購入したものですが、二ホンアマガエルの特徴がよく表現されていると思います。

 カエルがフィーチャーされることも時々あるNHK「ダーウィンが来た!」(6月12日19:30~)では、「実はすごい! 身近なアマガエル意外な素顔」が放送されます。12日はサンリオのキャラクター大賞の発表もあるのでけろけろけろっぴのランキングが気になります。雨の季節も楽しいことはたくさんありそうです。

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ポルトガルで作られているアズレージョのカエルは何ガエル?

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アズレージョとは、ポルトガルの伝統工芸のタイルのこと。首都リスボンをはじめポルトガルの街を歩いていると建築物の壁面などによく見られるタイルのようです。

アラブ語でモザイク片を意味するaz-zulechaに由来するアズレージョ。国立アズレージョ博物館などの情報によりますと、元々は14世紀にイスラム教徒によってスペインに持ち込まれたものが、15世紀後半にスペインのセビリアからポルトガルに輸入されました。

さらに16世紀初頭には、ルネッサンス期にイタリアで発祥したマヨリカ焼の技術がポルトガルにもたらされたことでタイルに直接彩色できるようになり発展し、いまもポルトガルの建築や芸術に欠かせない伝統技術として受け継がれています。

初期のアズレージョにはアラブ風の幾何学的な模様が多かったのですが、17世紀以降人物や動植物、そして歴史的な物語や地域の歴史などが描かれるようになりました。青色の彩色がポピュラーですが、多彩色のアズレージョも見られます。

 

ショップなどではタイルだけでなく、このカエルのようにアズレージョタイルの陶芸技術を使ってつくられた小物も販売されています。そしてこうしたカエルの置物を見ると、ポルトガルでは作り手の方々が自然に生息するどんなカエルから着想してこの“カエル”を製作したのだろうと思いを巡らしてしまいます。

改めて地球儀を回してみると、ポルトガルはヨーロッパ大陸の最西端のイベリア半島に位置しています。何種類のカエルが分布しているかわかりませんが、形態からするとアカガエル科のカエルと類推すれば、ポルトガルにはその英名にイベリアと付くアカガエル科のなかま、Iberian Frog(イベリアアカガエル)やIberian Water Frog(ペレスワライガエル)がいて、アズレージョにふさわしい寒色系の体色からするとペレスワライガエルあたりだろうかなどと勝手に同定してみました。

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100年カエル館コレクション15 コスタリカのカエルグッズたち

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 11月に入り日本は日増しに寒くなってきたところで、今回は「常夏」から「常春」といえる気候の国コスタリカ共和国のカエルグッズをご覧いただきましょう。

 100年カエル館では以前発行していた「カエルタイムズ」の創刊号(2005年4月発行)で、現在もコスタリカに住む石井信也さんにコスタリカの「カエル事情」について書いていただいたことがあります。ご寄稿によれば生物多様性の国と呼ばれる同国には、140種類のカエルが生息していて、写真家でもある石井氏はヤドクガエルやアカメアマガエルなど実際に原生林で出会った色鮮やかなコスタリカのカエルたちの魅力についてその写真とともにご紹介くださいました。

 そうした色美しいカエルたちはかなり強い毒をもっていることがあるのですが、「派手な色と毒はいわば自衛手段。そっと扱ってやれば大人しい可憐なカエルたち。人間が手で触っても有害ということではなく、指に傷があるとか、カエルを触った手で目をこするなどすると炎症を起こすことがある」と極度に恐れる必要はないようです。

 コスタリカがカエルと関わりの深い国であることが、100年カエル館にも土物、木製品、文具、キーホルダー、アカメアマガエルやヤドクガエルのフィギュアなどさまざま集まっていることから推察できます(画像)。石井さんはコスタリカのカエルの文化史について「コロンブスがアメリカ大陸を発見した1492年以前にここに住んでいた先住民のインディオたちは、アニミズムを信仰しており、自然界の動物たちと共生していた。なかでもカエルは多産の神として崇められていたようで、国立博物館へ行くとカエルの金細工や土器が沢山あり、目を楽しませてくれる」と書いています。

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 コスタリカ(Costa Rica)という国名は、スペイン語で「Rica(豊かな)Costa(海岸)」を意味し、コロンブスがこの地に上陸したときに金細工の装飾品を身に着けたインディオと遭遇したことからその名前がついたと言われます。メトロポリタン美術館(米国ニューヨーク)にもペンダントトップと考えられるカエルの金細工が数点所蔵されています。おもに11世紀から16世紀にコスタリカとその隣国パナマの国境付近にあるチリキという地域でインディオによってつくられたものと考えられます。ここに掲載した画像はそうしたコスタリカの金細工のレプリカで、コスタリカのお土産として販売されていたものです。

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100年カエル館コレクション14 葉乗りガエルと明治生まれの芸術家たち

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  思いがけず手にした1冊の文庫本『牛のあゆみ』があります。明治生まれで101歳まで生きた画家、奥村土牛(おくむらとぎゅ/1889-1990)が86歳のときに書いた自伝です。昨年の2019年にはその多くの作品が所蔵されている山種美術館で生誕130周年展が開催されました。

 自伝では、自らそう称するように牛のごとくゆっくりゆっくり画業を積み、老境に入って尚、初心を忘れず果敢に描き続ける姿が綴られています。その最初の章「生いたち」の扉絵は葉っぱの上に止まっている蛙のスケッチでした。

  ご覧いただいている写真は100年カエル館コレクションのひとつの葉乗りガエル。土牛画伯がスケッチに描いた葉の上の蛙は1匹ですが、絵描きになりたかったという父親の導きもあって立派な画人となった画伯を偲ぶカエルとして紹介させていただいています。

  奥村土牛は東京・京橋生まれなので、1876年に日本橋で生まれたカエルのコレクター、小澤一蛙(1876-1960)とは育った時代と地域に共通するものがあるように思えて、関東大震災で家が焼失してしまったことを含めオーバーラップして読める箇所もありました。

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 100年カエル館が小澤一蛙のコレクション展を初めて企画したのは、2008年の「国際カエル年」のとき。井の頭自然文化園の国際カエル年イベントの一環で「時を超えてよみがえる一蛙コレクション展~発見!100年前のカエル好き~」と題して7月8日から半年間開催されました。

 開催場所は井の頭自然文化園内の彫刻館。同館は長崎の平和祈念像を制作した彫刻家、北村西望(1884-1987)の生前のアトリエに隣接して建てられた記念館です。08年にはそのイベント準備のために何度も通いましたが、館内に平和祈念像の原型となる巨大な像があることを知り驚きました。

  奥村土牛と北村西望は共に19世紀末から20世紀末の約100年を芸術に打ち込んで生きたと言えます。そして北村西望のアトリエの展示には石膏の蛙の作品「カエルと木の葉」もありました。そのカエルをイベントでは一蛙コレクションのカエルとともに展示させていただきました。小澤一蛙も趣味で彫刻を楽しんでいましたが、晩年は北村西望と同じく吉祥寺に住んでいました。2008年にはカエルを通じて地球の平和について語っていたのではないかと想像しています。

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100年カエル館コレクション13 カエルグッズに見るオーストラリアのカエル事情

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  100年カエル館にやってきたオーストラリアのカエルグッズたち。手前の2匹のカエルは左がイエアメガエルで右がオオヒキガエルと思われるフィギュアです。

  アマガエル科のイエアメガエルはその名が示すようにまさに「おうちにかえる」のが好きらしく、拙著『ときめくカエル図鑑』にも紹介いたしておりますがオーストラリアの民家の水回り、トイレに住みつく場合もあるようです。さらに顔の表情もそのままキャラクターになりそうな親しみやすさがあり、現地ではペットにする人も多い人気者。

  もう一方のオオヒキガエルは、20世紀後半からオーストラリアで大繁殖し問題になっている外来種のカエルです。元々は中南米に分布していたカエルですが、農地の害虫駆除のために世界各地に導入されました。しかし結局、ジャンプ力のない本種はトウモロコシの害虫がいる高さまで届かず駆除には役に立たたない上に、その繁殖力、在来種も捕食する食欲のためにすっかり迷惑者になってしまったという経緯の持ち主です。

  その旺盛な食欲は、カエルは生きて動くものしか口にしないという“常識”さえ破り、生ゴミ置き場の野菜の残骸や犬から横取りしたドッグフードまで匂いを嗅ぎ分け食べるのだとか。その様子は、オーストラリアのマーク・ルイス監督によるドキュメント映画「CANE TOAD THE  CONQUEST(邦題「そのカエル最凶につき」)」で、人間が導入したカエルで人間が振り回されるコミカルかつシニカルな作品に観ることができます。http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/vikki/2010/11/post-057b.html

 映画では、オオヒキガエルが民家の門燈の下で光に集まってくる昆虫を食べるシーンが撮影されています。そしてオオヒキガエルは日本にも移入されていて、小笠原諸島や石垣島にも生息していますが、今年4月にイギリスの学術誌 Scientific Reportsに掲載された、東京農工大学の小峰浩隆特任教授、オーストラリアのJames Cook Universityのシュワルツコフ教授らの国際共同研究グループが行った調査結果をまとめた論文によりますと、「街灯や人家などに使われる人工的な光(人工光)は外来種のカエル(オオヒキガエル)が捕食する量を劇的に増やす」そうです。

 さらに人工光によるオオヒキガエルの捕食量の増加は、月の満ち欠けや地域ごとの明るさに影響されるようで、満月よりも新月の暗い時期、そして郊外などの比較的暗い地域の方が人工光が大きく作用し、オオヒキガエルの食欲が刺激されるのでしょうか、捕食量が増すようです。このような、光害による生態系への影響と外来種による生態系への影響の関連性への調査研究は、今、始まったばかりだそうです。

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100年カエル館コレクション12 雨期と喜雨と傘ガエル

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 梅雨の季節になりました。街は賑わいを取り戻しつつありますが、まだまだ感染の注意は必要とされる毎日です。

 雨期といえばカエル。カエルはしばしば傘や長ぐつ、レインコートなど、レイングッズの柄や装飾に用いられます。カエル好きにとっては、カエルのレイングッズを身に着けて外出したくなるところですが、家の中に展示して「雪見」ならぬ「雨見」しながら観賞するのもカエラーならではの味わいのある過ごし方かもしれません。

 俳句の季語に「喜雨(きう)」があり、「雨期(うき)」というよりは晩夏、日照りが続いた後の恵みの雨のことのようです。昨年の冬に豊島区立熊谷守一美術館を訪ねたときに、最上階の企画展示室でカエルの絵に出会いました。そのタイトルが「喜雨」。まさに雨が降らず時を待っていた蛙たちが天の恵みに這い出して来たようです。

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熊谷守一(原画技法/墨絵)木版の複製画(※企画展示室のみ撮影可でした)

 もうひとつ見つけた「喜雨なカエル」は窪田英治(俳句作家)の一句。

 喜雨喜雨と 蛙は口を 受け口に

 こちらも待望の雨にカエルがうれしそうにめったに開かない口をオープンにしている姿でしょうか。「キウキウ」とウキウキしているカエルの鳴き声のようにも。

  雨期から喜雨までこれからしばらくの間は、カエルのレイングッズで雨に喜ぶカエルの気持ちを想像してみてはいかがでしょう。

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100年カエル館コレクション11 夏が来ると思い出す蚊取線香入れのカエル

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 夏が近づき虫よけ商品のCMも増えてきました。カエルは蚊を食べるからでしょう、「蚊取り線香入れ」にカエルの絵柄や造形のものはけっこう見られます。この陶器の蚊取り線香入れは1980年代に購入しました。骨董というには新しく、でも懐かしいカエルグッズ。

 母が会津から上京していたとき。家族みんなでカエルグッズを収集していたわが家で、母が上京するときの一番の目的は“カエル”を見つけることでした。ネット社会の今と違ってカエルグッズひとつ見つけるのにまだまだ偶然がものを云った時代。そのときは収獲がなく、有楽町西武のカフェで姉と三人でお茶していてもいまひとつ元気の出ない母。

 そこで思い出したのが下北沢の陶器店で見かけたことがあるこのカエル。カフェに母と姉を待たせて、私はシモキタに向かいました。ところがすでに売れてしまったのか、そのお店にカエルの姿はなく……。あわててお店の人に尋ねると......、ずっと売れないので店頭から下げられて棚の下で新聞に包まれていました。

 何とか“無事かえる(買える・帰る)”ことができ、カフェのテーブルの上で包みを開くと、3人はうっとり。まるで骨董でも見るように「いいカエルだねえ」と満足げに眺めた、夏が来ると思い出すカエルのひとつです。

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100年カエル館コレクション10 木に登ったアカメアマガエル

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木に登ったアカメアマガエル(樹脂製・英国産)/6600万年前地球とカエルに起こったことをイメージしているような……。

 2017年にカエ~ル大学に入会してくださった皆様をはじめ「カエル白書Vol.1」を入手された皆様に訂正のお知らせをさせていただきます。本書P.47の「カエ~ル大学が注目する自然とカエルの話題」で地球への隕石の衝突とアマガエルなど木に登ったカエルに関する記事の紹介の際に「6600万年前」を「6600年前」と表記してしまいました。下記のように訂正してお詫び申し上げます。

 「2017年にメディアを通じて報告されたカエルに関する研究結果の中には、6600万年前の白亜紀に地球に隕石がぶつかって天変地異が起こり恐竜が滅んだ後、爆発的に増えた生きものがアマガエルなど木に登って暮らすようになったカエルだったという興味深い報告(カリフォルニア大学バークリー校教授ディヴィッド・ウエイク博士による)もありました。 

 カエルの新しい世界への適応力の高さは、人間に何らかの示唆を与えてくれると感じる研究者も多いのか、メディア上で時々話題になります。」

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