太古の記憶もよみがえるカエルのデザイン「ゴドガンテーブル」
写真はオランダのデザイナーチームによる木製のテーブル「ゴドガンテーブル」。サイズは260×90×75cm。トップから片側のサイドにかけておびただしい数のカエルやオタマジャクシが彫り込まれている。日本でもギャラリー「ル・ベイン」(東京・港区)で展示されたことがある。
残念ながら実物を見ていないのだが、写真を見ただけでもすごいと思い画像をお借りした。一瞬目をそらしたくなる受け入れ難さと不思議な快感が同時に湧き起こり、現代人の脳の中に残っている太古の記憶がよみがえるようなデザインだと思った。私たちが10月に行ったカエル文化シンポジウムではカエルの絵柄が施された縄文土器についても語られたが、人間の食生活まわりとカエルが違和感なく結びつくことに、紀元前の昔につくられた縄文土器とこの現代のデザインはおしえてくれる。
デザインはVan Eijk & Van der Lubbe によるもの。カエルの彫刻はインドネシアのウッドカービングの職人たちが担当している。「ゴドガン」というのはたぶん「カエル」という意味だろう。以前、バリ島のガイドブックを編集したときに、「コトッ」とか「ゴドッ」とかいう響きはカエルを差し、カエルはバリの神様なので「まこと」という名前の日本人は大切にされると聞いたことがある。
来年初めに発行するカエルタイムズ13号では、このゴドガンテーブルの制作風景の写真や制作秘話などを掲載しますので乞うご期待。
作品名:Godogan
デザイン:Van Eijk & Van der Lybb
最近のコメント