生物・自然

■世界でカエルを含む両生類の保全に取り組む人たち

100年カエル館は、2008年に行われた「国際カエル年」の両生類救済キャンペーンや、2010年の「アンフィビアンアーク選定会議」をきっかけに、アンフィビアンアークの広報官であるケヴィン・ジョンソンさんや広島市安佐動物公園在職中にアンフィビアンアークの日本での活動に尽力され、現在、オオサンショウウオの会会長を務められている桑原一司さんに両生類の保全活動に関することでご協力をいただいています。

日本にも世界にも、カエルを含む両生類の保全活動に積極的に取り組んでいる方々がいますが、アンフィビアンアーク(Amphibian-Ark、両生類の箱舟)ではそのサイト内で季刊発行しているニュースレターの中で、そういった方々を「Amphibian Advocates (両生類の貢献者たち)」として紹介しています。カエル好きにとって、カエルに興味のある人たちが世界中で活躍していると知ることはとても元気が湧くことです。

アンフィビアンアーク・ニュースレターNO.41の「両生類の貢献者たち」では、ホンジュラスで両生類の絶滅危惧種の保全活動をしながら野外の両生類の個体数を調べ、カエルツボカビ病の調査を行っているホンジュラス両生類保全センターのジョナサン・コルビー氏が、どのようにカエルと出会い、現在、どんな活動をしているかについて書いています。

ジョナサン・コルビー(ホンジュラス両生類保全センター)

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思い返せば私はずっと爬虫類や両生類に夢中だったと思います。幼い頃の記憶では、米国ニュージャージーの森林や水辺をよく歩き回り、顔を泥だらけにしてはポケットにペットのカエルを入れて家に帰ってきたものでした。でも、その私が20年後に両生類の病気の調査をするために世界中をかけ巡り、カエルたちを絶滅から救うためにホンジュラスにカエルの保全センターを建設するようになるとは想像もしませんでした。

私が両生爬虫類の保全に初めてかかわったのは1997年で、コンサベーションエージェンシー(The Conservation Agency)が香港や中国本土で実施する爬虫類や両生類の多様性の調査にボランティアとして加わりました。ひと月ほど川や溪谷に分け入り、小さな無人島を探索し、アオハブを初めて捕獲したりするなかで、フィールドワークが自分の性に合うことがわかりました。この旅を通じてコンサベーションエージェンシーの社長のスキップ・ラゼル(Skip Lazell)博士と親しくなり、間もなく彼は私の師になりました。彼は私が本を書くときに力を貸してくれ、香港やケニヤ、ニューカレドニア、そして米国ヴァージン諸島への調査の旅に何度も誘ってくれました。

2006年に、私はOperation Wallacea(欧米の大学からなる環境保全の調査機関)に同行してホンジュラスで調査するチームに参加する機会に恵まれ、ホンジュラス北部のクスコ国立公園(Cusuco National Park)の爬虫類や両生類の多様性と不法な森林伐採や密猟による減少の状況を報告書にまとめました。私たちはこの地域で活動する両生爬虫類学者と小さなチームを組み、6週間ほどでこの雲霧林全体を調査し、この地域ではまだ報告されていなかった約30種の両生爬虫類を発見することができました。

2007年になって再びクスコに行く準備をしていたときに、ホンジュラスのカエルが何らかの理由で消滅しレッドリストに掲載されていることを知りました。2週間後には、アメリカのフィッシュ&ワイルドライフサービス(the US Fish and Wildlife Service アメリカ合衆国魚類野生生物局)が行っている両生類の病気に関する研修会に参加し、その指導者の一人、ケイティ・リチャーズハードリカ(Katy Richards-Hrdlicka)はカエルツボカビ病にかかっているカエルやオタマジャクシのサンプルの取り方を教えてくれました。それ以前は、私は両生類の減少やツボカビによる両生類の世界的な危機についてほとんど知りませんでしたが、この研修会に参加してから、ホンジュラスにおける保全やその警鐘に関する出版やカエルツボカビがカエルの絶滅や減少にかかわっているかどうかの研究に専念していく決心をしました。 

この研修会の後、ケイティはツボカビ全般に関する私の指導者になってくれて、野外活動をするときのマニュアルづくりに協力してくれました。ナショナルジオグラフィックによる若手研究者のための調査活動への支援金を獲得できたときは信じられないほどうれしく、同時にいくつかの機関からも支援を受けられることになり、私の調査のアイデアが実現するはずみがつきました。2007年に、私はクスコに戻り、ツボカビが見つかる可能性のあるすべての両生類のサンプルを採取しました。そして、この雲霧林にいるカエルにはツボカビ病の危険性があり、これまで原因不明の急激な個体数減少が報告されていた絶滅危惧種は高い確率でこの病気に感染していることを発見し、この病気から守らなければならないと警告しました。私は自分の調査について広く知らしめる時期に来ていると思い、カエルたちがツボカビでいつの間にか姿を消すことのないようあらゆることをしようと決心しました。Amphibian Ark(アンフィビアン・アーク)の協力でアメリカ、オマハのヘンリー・ドゥーリ―動物園水族館のジェシー・クレブス(Jessi Krebs)を紹介してもらいました。ジェシーは私の保全計画の進展に関心を示してくれ、彼の協力を得て、ホンジュラス両生類保全センター(the Honduras Amphibian Rescue and Conservation CenterHARCCが、思いがけないほど早く実現することになりました。

そして私は飼育下繁殖による保全の実施要領を作成するため、野外の両生類の個体がツボカビ病に感染する長期的な様子を研究し、その環境状況を把握しようとクスコに滞在し続けました。追加した5年の野外データをもとに、近い将来ほとんど消滅すると見られている3種の絶滅危惧種に対するHARCCカエル救済措置を実施しました。その3種とは、the Cusuco Spike-thumb Frog( Plectrohyla dasypus クスコトゲユビガエル直訳仮和名)Exquisite Spike-thumb FrogPlectrohyla exquisite ウツクシトゲユビガエル直訳仮和名)、そしてMossy Red-eyed Frog(Duellmanohyla soralia コケアカメガエル直訳仮和名)です。ヘンリー・ドゥリー動物園水族館のジェシー・クレブスとブランドン・グリーブス(Brandon Greaves)と協議しながら、HARCCの救済戦略を立ち上げました。それは、ツボカビにかかっている子供のカエルを収容し、ツボカビを取り除いて育成してクスコの野生群に戻し、繁殖個体群を補強することにより繁殖を有利に導くことと、それに並行して、突然の野生個体群の壊滅に備えて飼育下繁殖個体群を確立することです。2013年に私はホンジュラスのテラ(Tela)にあるランセティラ植物園(Lancetilla Botanical Garden)の研究所との協力により、植物園内にHARCCの本部を立ち上げる許可を得ました。2014年にはこれからカエルの保全実験室として使われる2つの大型コンテナが届き、HARCCが動き出しました。ヘンリー・ドゥーリ―動物園、アメリカのフェニックス動物園、そしてアメリカのアトランタ植物園の高い技術をもった研究者たちと巡った何度かのカエルの保護収集の旅を経て、いまHARCCの準備が整ったことを心からうれしく思います。

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Exquisite Spike-thumb FrogPlectrohyla exquisite ウツクシトゲユビガエル直訳仮和名)

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Mossy Red-eyed Frog(Duellmanohyla soralia コケアカメガエル直訳仮和名)

すべてが動き出せばHARCCは3種のカエルの消滅を防ぎ、ホンジュラス大学の学生たちに保全の実地体験の機会を与え、ラテンアメリカ全土や世界規模でも他の両生類の保全プログラムを支援する枠組みとしてひとつのモデルをつくることができるでしょう。すぐれた保全の試みはどれも計画の改善や施設の収容能力を高めることにつながり、HARCCが今後両生類の保全のために新しい方法論を発見・発展させることに立ち会えると思うことはこの上ない喜びです。

自然保護のために働くことはとても達成感があり挑戦的な仕事です。これから私は自分の時間を使って多くの人が自然を守ることに興味をもってくれるような仕事をしたいと思っています。カエルツボカビ症の世界的広がりの研究で博士課程をとっていたとき、自分の研究、つまりなぜ私がツボカビの研究をするのか、またなぜカエルたちは保護の手を差し伸べられなければならないのかといったことに、専門家の世界を超えてもっと一般に広く知らしめるために、ソーシャルメディアを活用することも大切ではないかと考えるようになりました。HARCCについての情報を広めるためにユーチューブを更新し、カエルの救済についてサイトを立ち上げ、フェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどを始めました。2016年にはロンドン出身のサイエンスビデオ作家、ケイティ・ガレットと仕事をするようになり、ナショナルジオグラフィックで紹介するHARCCのビデオを制作しました。HARCCの活動について、一般の目線での興味や関わり方があることを強く意識するようになり、それは私に勇気とひらめきを与え続けてくれています。

最近、私は世界的に広がるカエルツボカビ症を研究してオーストラリアのジェームズクック大学の博士号を取得しました。この研究を進めているときに、私はマダガスカルでも最初のカエルツボカビを発見し、すでに熱帯雨林の中に広がっていること、野生動物の国際的商取引によって拡散が進行していることを明らかにしました。現在、私はCITES(the Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Founa and Flora ワシントン条約)の専門家としてアメリカのフィッシュ&ワイルドライフサービスでも働いています。ここでの仕事は、地球規模の動植物の売買が種の絶滅を引き起こすことのないようにすることです。

生物多様性を棲息地の破壊や病気、環境汚染、気候変動から守るためにするべきことが多すぎて、時間が足りません。これからの数年で世代は大きく変わり、生物多様性や地球の自然を守るためのとても重要な時期に来ていると、この仕事のやりがいを感じています。将来的には野生生物の商取引を通じてツボカビやその他の病原体が広がらないようにし、地球の自然が保たれるように、これまで培ってきた科学技術を国際的なしくみに発展させるべく取り組んでいきたいと思っています。

(翻訳 高山ビッキ 監修 桑原一司)

※原文はhttp://www.amphibianark.org のAArk NEWSLETTER Number41をご覧下さい。

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2018100年カエル館開館日>

●喜多方のしだれ桜とゴールデンウィーク開館/4月29日(日)~56日(日)※先着50名様に「100年カエル館おもちゃ絵シリーズ」ポストカードを差し上げます。

●お盆休み開館/812日(日)~819日(日) 

●喜多方「蔵の町アート・ぶらり~」開館/105日(金)~1014日(日)

812日から1014日までの開館日には特別展「岩澤久彰コレクション展」を開催します。

2018年のカエ~ル大学講座日程>

●第1回 4月21日(土) 善立寺ホール(東京・足立区)

テーマ:明治150年とジャポニスム、そしてカエル/カエル文化の流れが大きく変わった150年前について

●第2回 8月18日(土) 100年カエル館(福島・喜多方市)

テーマ:カエル博士故岩澤久彰コレクションから見えること/今年の100年カエル館の特別展「岩澤久彰コレクション展」のギャラリートークとして

●第3回 1013日(土) 100年カエル館(福島・喜多方市)

テーマ:会津のカエルスポット/戊辰150年の会津で巡るカエルスポット案内          

●第4回 1117日(土) 善立寺ホール(東京・足立区)

テーマ:絵本の中に棲息するカエルたち/日本や世界の絵本に見られるカエルたちを紹介します

<100年カエル館&カエ~ル大学情報>

※現在、カエ~ル大学は2018年の会員(学生)を募集しておりますので、ご希望の方は100年カエル館サイトからお申し込みください。

※カエ~ル大学講座は会員(学生)の方でなくても各講座500円で聴講いただけます。

場所 : 100年カエル館

      〒966-0096福島県喜多方市字押切南2-6

      (旧桐工芸館裏、自動車用品ショップコクピット121隣)

開館時間 : 午後1時~午後4時

入館料  : 大人 500円 小中高生 100円

お問い合わせ 048-838-7360(ケーアンドケー内)

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッ

セイで時代をふりかえるサイトです。

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html 

※『かえるる カエルLOVE111』(山と渓谷社)全国の書店等で販売中です。

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※新刊『ときめくカエル図鑑』(山と渓谷社刊 文・高山ビッキ 写真・松橋利光)販売中です。どうぞよろしくお願いします。

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■福島県に生息するカエルたち

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100年カエル館のある福島県喜多方市では、11月に入り紅葉が真っ盛りの頃までアマガエルの鳴き声が聞こえました。繁殖期でもなく、アマガエルの名前の由来でもある雨を感じて・・・・・・ということでもなさそうなときに、いったい何のために鳴いているのか不思議でした。身近な生きものと思っているカエルについて、知らないことの多いことを改めて感じました。

11月5日は、福島県立博物館で100年カエル館コレクション展「かえる曼陀羅」~100年カエル館から河竹登志夫さんへのオマージュ~に関連した講演「カエルに惹かれる理由とカエルグッズを集める楽しみ」を行いました。その冒頭で紹介したのが福島県に生息するカエルたち(画像)です。福島県立博物館での講演ということで福島県にはどんなカエルが生息しているのかを来場くださった皆さんと共有したいと思いました。画像は、福島民友新聞社の矢内靖史さん、南相馬市博物館の稲葉修さんをはじめ、カエルを含め福島県の自然環境について日頃観察を続けられている皆さんからお借りしました。

福島県にはこの12種類のカエルが生息しているようです。もしかすると本州ではどの地域でもだいたい同じ種類のカエルが12~13種類ぐらい見られるのかもしれません。ただし地域によって1~2種類の入れ替えがあるといった状況なのかもしれません。たとえばこのブログで紹介させていただいたことのある福井県のカエルは、ウシガエルはいないけれどもナガレヒキガエルとナガレタゴガエルがいて13種類。2007年に「スキスキ大スキ!カエル展」でご一緒させていただいた相模原市立博物館のある相模原市では、トノサマガエルはいないけれどもナガレタゴガエルがいて12種類でした。

カエルについては、カエルグッズから入った私が、その後に生きもののカエルのことを少しは知るようになって一番驚いたことは、関東から東北の多くの地域にトノサマガエルは生息しておらず昔はトノサマガエルだと思われていた種はトウキョウダルマガエルだったということでした。ところが、さらに驚いたことに会津にはトウキョウダルマガエルとトノサマガエル、どちらも生息しているということを、南相馬市博物館の稲葉さんたちが2015年に行った調査から知ることができました。稲葉さんによるとその調査や研究は引き続き行われていて、さらに興味深い発見もされているということなので、そのお話を伺える日を楽しみにしているところです。

また、この11月は2012年にサドガエルの発見で注目された広島大学の三浦郁夫准教授を中心とする国際研究チームが、二ホンアマガエルを調査し、今まで同種と思われていた国内東西の二ホンアマガエルが遺伝的に別々の種類である可能性を示したことが新聞などで報道されました。

そういえばヒキガエルも東のアズマヒキガエルがいて、西には二ホンヒキガエルがいる。一見はそう変わらないけれども秘めている遺伝的情報が違うことを考えると、身近なカエルを観察することから日本の成り立ちを想像することも可能かもしれず、いまカエルたちが私たち人間に伝えようとしていることの意味の大きさを感じました。

※福島県立博物館の講堂で講演をさせていただきました。

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※特大ピクルスやドイツのカエルのぬいぐるみも応援に駆けつけてくれました。

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<100年カエル館情報>

2016年の営業は終了いたしました。ご来館ありがとうございました。

場所 : 100年カエル館

      〒966-0096福島県喜多方市字押切南2-6

      (旧桐工芸館裏、自動車用品ショップコクピット121隣)

開館時間 : 午後1時~午後4時30分

入館料  : 大人 500円 小中高生 100円

お問い合わせ 03-3981-6985(ケーアンドケー内)

100年カエル館コレクション展 「かえる曼陀羅」  ~100年カエル館から河竹登志夫さんへのオマージュ~ は11月10日で終了いたしました。ありがとうございました。

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■この辺で這い上がろうかヒキガエルー連天(れんてん)

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「柳に跳びつくカエル」を見て「これではいけない」と我が身をふり返った小野道風や、「痩せガエル」を応援したつもりで自らを鼓舞した小林一茶を挙げるまでもなく、カエルに勇気をもらったという人は意外に多いのではないでしょうか。Webカエ~ル大学の「カエルの本の図書館」でも紹介している作家島木健作の『赤蛙』では、作家本人と思しき主人公が川べりでたまたま見かけた赤蛙に生きる姿の凄まじさを教えられます。

ここに掲載した写真は、この前、喜多方の100年カエル館に戻って資料を整理していて見つけた、亡き父高山連天(れんてん)が撮影したと思われるアズマヒキガエルです。今となっては父にこのカエルに何を思ったかを聞くことはできませんが、ファインダー越しの視線を追うだけで伝わるものがありました。

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カエルについて考えたい!(第15回両生類自然史フォーラム、岐阜で開催)

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日本両生類研究会主催の第15回両生類自然史フォーラムが岐阜市で開催されます。

フォーラムでは特別講演と同研究会会員による一般講演が行われます。

今回の特別講演は、愛知教育大学名誉教授の芹沢俊介氏による「水田のカエルの生活史」と愛知教育大学助教の島田知彦氏による「海外に未知の両生類の多様性を探る」です。身近にいるカエルから世界のカエルまで、カエルをはじめとする両生類について視野を広げる絶好の機会です。ぜひご参加ください。

【特別講演演者プロフィール】

■芹沢俊介(せりざわ・しゅんすけ)

東京教育大学大学院理学研究科修了。理学博士。愛知教育大学名誉教授。専門は植物分類学、地域環境論など。愛知県海上の森運営協議会委員、なごや生物多様性センターアドバイザーなど各種委員を歴任。『エコロジーガイド 人里の自然』(保育社)ほか、特に東海地方の生物多様性に関する著書・論文多数。

■島田知彦(しまだ・ともひこ)

京都大学大学院人間・環境学研究科修了。博士(人間・環境学)。現在、愛知教育大学助教。主な研究課題はアジア産カエル類の系統分類学、農事暦が水田のカエルの多様性に与える影響、愛知県の両生・爬虫類相の研究など。笹川科学研究奨励賞受賞(2011)。著書に『種間関係の生物学』(文一総合出版 共著)がある。

<第15回両生類自然史フォーラム>

日時 : 2013年12月1日(日) 13:00~17:15

会場 : 岐阜大学サテライトキャンパス

参加費 : 2,000円 

お問い合わせ : 058(293)2873

※岐阜県は世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ(各務原市)でクロサンショウウオ、コガタプチサンショウウオをはじめ、岐阜県内で見られる両生類が展示されています。また、カエルグッズ好きには一位彫りのカエルを探しに飛騨高山へ、加恵瑠神社のある下呂温泉へと、“岐阜へカエル”の旅も楽しめます。

(2013年11月21日)

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A-Arkのカエルのカレンダーが届きました

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皆さんにもお薦めしているA-Ark(アンフィビアン・アーク)のカレンダーが届いた。翌年のカレンダーを手にしてよくやること…。自分の生まれ月の絵柄がどんなものか、そして誕生日が何曜日かを確認すること。

私の場合4月生まれなので、その面を開いてみると葉っぱの上にちょこんと乗ったカエルがこっちを見ている。(画像は12ヶ月分の写真が全部掲載されているカレンダーの裏表紙。一番上の段の右端が4月のカエル)。ライトグリーンの色もさわやかで、目なんかオシャレなビンテージボタンみたいでキュートなそのカエルの名前は、Ghost Glass Frog。直訳すれば幽霊ガラスガエル? 中南米の樹上に棲息しているカエルで、その名前は体が透明で体内の器官が透けてみえるところから来ているらしい。

撮影したのはパナマでヤドクガエルの保護活動をしているベルギー出身の方だ。この2012年のA-Arkのカレンダーには、今年2011年に行われた写真コンテストの入賞作品が使われている。950点の応募作品から選ばれた12点は、それぞれのカエル(1点のみサンショウウオ)の種類の説明と、撮影者がどんなふうにカエルや両生類と関わっているかの紹介が添えられている。カエルに興味をもち何らかの活動をしている人が世界中にいると知るだけでもとても勇気づけられ、来年もがんばろうと思えるカレンダーである。

このカレンダーの売り上げは両生類の保護活動に使われます。

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カエ~ル大学の田中ケロヨシ君と生物多様性

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10月に開催したカエルトーク・イベント(上野動物園にて)では、A-Ark日本代表理事で安佐動物公園副園長の桑原一司さんに「生物多様性とカエル」ということで講演していただいた。昨年の今ごろ開催されて話題になっていた生物多様性条約締約国会議(COP10)によって一般的にも知られるようになった生物多様性という言葉。でも言葉だけが一人歩きしてわからないことも多いような気がして、桑原さんにカエルということに絞って語っていただいた。生物多様性には「種の多様性」「遺伝子の多様性」「生態系の多様性」があるようで、身近な自然環境に生物の種類が増えればいいというものでもないようだ。確かに人間の都合で入ってきた外来種によって絶滅に追い込まれる在来種がいることを考えるとわかるような気がする。一方で、桑原さんたちが力を入れているダルマガエルの繁殖の話では、田んぼにカエルが戻ってくると、他の生き物たちも戻ってくるという現象が見られたと言う。その生き物たちというのはきっと、カエルが食べる生き物もカエルを食べる生き物もいるのだろう。そんなイメージをカエ~ル大学的にグッズを使って表現してみると画像のようなポスターになる。センターには本学の学生田中ケロヨシくんがいる。居心地がいいとは限らない状況で元気に手を振るケロヨシくん。「生物多様性とカエル」ってこういうことかもしれない。

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2012年もカエルとともに、A-Arkカレンダー発売中

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NYに本部があるAmphibian-Ark(両生類の箱舟)は、主催したフォトコンテストの入賞作品を含む、カエルなど両生類の写真を使用した2012年のカレンダーを発売しました。売り上げは両生類の保護に役立てられます。カエル好きの方へ、また、両生類を通して環境保護を考えている皆様へ、ぜひおすすめします。

オーダーはこちらから http://www.amphibianark..org/calendar-order-form/

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「かめ・かえる館」の福井県全在来種の蛙と私たちの身近にいる蛙

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 皆さんは自分が住んでいる地域に何種類の蛙が棲息しているかご存知だろうか。たぶん、蛙にかなり関心の高い人でない限り知らない人の方が多いのではないだろうか。

 かく言う私も長い間よく知らなかった。何せカエルグッズを集めていただけで、生き物の蛙を飼ったり、観察したりといったことは別のことだと思っていたからだ。しかし、最近、カエルをテーマにイベントを企画させていただく機会が増え、カエルのモノや文化史について考える上でもその大元となる生き物の蛙のことを知らないわけにはいかないと思うようになった。

  そうして少し生物の蛙について学んでみると、世界には4300種以上の蛙がいて、日本にも43種類が棲息している。日本は国土の狭さの割には蛙の種類が多い国なのだとわかった。それまでせいぜいアマガエル、ヒキガエル、トノサマガエル、モリアオガエル、カジカガエル+αぐらいしか意識せずにカエルグッズを集めていたのかと思うと、何だか恥ずかしいような気さえした。

  さらに日本で最もポピュラーな蛙のひとつだと思っていたトノサマガエルが、どこにでもいるわけではなく、仙台平野から関東地方には棲息しておらず、自分が住んでいる関東で見られるトノサマガエルのような蛙は、トウキョウダルマガエルという種類だと知ったときには、完全に打ちのめされたような気分になった。

 日本の蛙43種類はそれぞれ分布地域が違うので、その地域にどんな種類の蛙が棲息しているかは、地域特性といってもいいものなのかもしれない。実際、それぞれの地域に棲む蛙はその地域で培われた歴史、人間よりも長い歴史が刻まれた遺伝子をもっているらしい。だからいくら種類が同じだからといって、その個体を別の地域にもっていくようなことをすれば遺伝子的な多様性を失ってしまうことに繋がる、というような話も聞いた。

 身近にどんな蛙が棲息しているのかを知ることは生物多様性的な視点からもとても大切なことのようだ。ここで紹介している画像は、越前松島水族館の百崎孝男さんから送っていただいた。同水族館には常設で30種ほどの蛙を展示する「かめ・かえる館」がある。今年は、福井県の在来種の蛙全13種がそろったということで、その展示も行っているのでぜひ足を運んでほしい。

 そしてもし自分の住んでいる地域にどんな蛙が暮しているかを知りたいときは、一番近くにある水族館に行って聞いてみてはどうだろう。そこには必ず蛙が好きな職員の方がいておしえてくれるはず。そうすれば身のまわりの自然に対するまなざしもきっと変わっていくのではないだろうか。

【越前松島水族館】

福井県坂井市三国町崎74-2-3 TEL.0776-81-2700                http://www.echizen-aquarium.com

100年カエル館・カエ~ル大学はこちらからhttp://kaeru-kan.com/kayale-u/

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二人のケビンさんとカエル

20101222

「井の中の蛙」といわれて、世界が狭い存在の代表のように思われているカエルだが、なかなかどうして私は「カエル」に積極的に関わるようになって世界がとても広がったような気がしている。インターネットが浸透したおかげで、カエルに関して知りたいことを問い合わせれば、必要な情報や画像は世界中から集めることができる。その際の共通語は英語だが、”日本人英語”でそれほど困ることはないようだ。要するに何を求めているのかがはっきりしていれば、「カエル」という共通の関心ごとであることも手伝ってコミュニケーションは成立しているのかもしれない。

 カエルタイムズを創刊して比較的間もない頃、オーストラリアの両生類リサーチセンターのリディアさんにインターネット上で知り合ったことは、ケイン・トードについての記事の中でも書いた。その後、ツボカビの脅威が、蛙に関わる人々の間で緊急の対策を要するテーマになり、リディアさんの上司であるマランテリ氏が2007年に来日。上野動物園のビバリウムを訪問されたときにお会いし、取材させていただいた(カエルタイムズ10号に掲載)。

 その時、やはりツボカビに関するアドバイザーとしてアメリカから来日されていたのがA-Arkのケビン・ジッペル博士。あまりお話することはできなかったが、カエルタイムズは手にとってご覧になっていた。

 国際カエル年のとき、私たちは国際カエル年JAZA実行委員会のポスターの制作を担当させていただいた。そのポスターに使用する蛙の画像の件でメールのやりとりをさせていただいたのが、やはりA-Arkのケビン・ジョンソン博士(豪)。

 その二人のケビンさんが2011年1月に来日する。A-Ark種選定会議に出席し、「両生類の箱舟 A-Ark ワークショップ in 広島」で講演会やフィールドツアーに参加される。これはA-Ark日本(代表理事 桑原一司氏)が今年2010年に立ち上げられたことで、その活動の一環として広島の安佐動物公園で開催されるもの。詳しくは100年カエル館HPのカエルインフォでも告知するので、蛙が活動時期に入る前のひととき、二人のケビンさんと共に蛙と人のこれからについて考えてみませんか。

※写真は2007年に上野動物園ビバリウムに来訪したケビン・ジッペル博士。

 

 

 

 

 

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猫と蛙

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  知人が送ってくれた猫と蟇蛙のいる光景。大宮のオフィスビルのアプローチ空間で偶然見かけたそうだ。その後の蟇蛙がどうなったかまでは目撃者も見届けなかったらしく、どうなったのだろうと心配になるが、この構図から伝わる緊迫感はすごいものがある。

 たぶんこの二匹の種類の違う動物たちは、何らかの言葉のやりとりをしているのではないだろうか。猫「こう熱くっちゃアタシに食べられる前に干からびそうね」 蟇蛙「噛みつきたきゃ噛みついてみろ、オレは毒をもっている」・・・、とか。命をめぐる動物同士の会話というと、水上勉の『ブンナよ、木からおりてこい』が、トノサマガエルのブンナを主人公に動物たちの食うか食われるかの凄まじい言葉の応酬が描かれるが、ほんとにそういうシーンってあるんだなとこの写真を見て実感した。

 この蟇蛙はたぶんアズマヒキガエル。主に東日本に生息している。因みに西日本で見られる蟇蛙は同じヒキガエル科の蛙でもニホンヒキガエルといってもう少し体が大きい。考えてみるとカエルグッズばっかり集めていて生物の蛙のことはあまり詳しくないが、自然観察をしたり、図鑑を見たりすると、種類が似た蛙でも地域で形態や鳴き声が微妙に違っていたりしておもしろい。

 蛙は産卵するときには同じ場所で同種と出会うが、それ以外のときは単独行動をしていることが多い。いろんな動物たちと言葉を交わす機会はとても多いのだろう。

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