言葉のカエル

■カエルでPPAP !

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I have a pen.

蛍雪の功 Studying while living in poverty is a painstaking achievement.

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I have a ken.

伝家の宝刀 One's last resort

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I have a 筆.

弘法にも筆の誤り No man is infallible.

ゲロ~ Ribbit

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I have a dictionary.

Ajirin

<100年カエル館情報>

2016年の営業は終了いたしました。ご来館ありがとうございました。

場所 : 100年カエル館

      〒966-0096福島県喜多方市字押切南2-6

      (旧桐工芸館裏、自動車用品ショップコクピット121隣)

開館時間 : 午後1時~午後4時30分

入館料  : 大人 500円 小中高生 100円

お問い合わせ 03-3981-6985(ケーアンドケー内)

100年カエル館コレクション展 「かえる曼陀羅」  ~100年カエル館から河竹登志夫さんへのオマージュ~ は11月10日で終了いたしました。ありがとうございました。

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※新刊『ときめくカエル図鑑』(山と渓谷社刊 文・高山ビッキ 写真・松橋利光)販売中です。どうぞよろしくお願いします。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッ

セイで時代をふりかえるサイトです。

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html 

※『かえるる カエルLOVE111』(山と渓谷社)全国の書店等で販売中です。

 

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今こそ「無事かえる」に願いを込めて

地震が起きて5日が経ちますが、皆さんはご無事でお過ごしでしょうか。また、この5日間も同ブログに訪れていただき、ありがとうございます。現在、休館中の100年カエル館は福島県の喜多方市にあり、原発の不安もあり福島が大変なことからご心配いただいておりますが、今のところ会津地方にほとんど被害はなく、100年カエル館のカエルたちも無事でいるようです。

 被災地の人々のことを思えば東京で過している私たちは恵まれていますが、それでも繰り返し感じる余震はそれだけで恐ろしいものです。やや大きいなと思うときは頑丈なテーブルの下に潜ることにしています。慢性的に起こっているともいえるその揺れに、本当に起きているのか、不安からの錯覚なのかわからなくなるときがあります。そのとき私たちは必ず金属製のブランコに乗ったカエルの置物が揺れているかどうか見ます。こんなときでもカエルに救われている自分たちにあきれてしまいますが、それほどにカエル、そしてカエルの形のモノのもつ癒しの力は大きいものだと感じます。

 カエルグッズのなかにはライトが点滅するものや音の出るものもたくさんあります。もしお持ちでしたらこの時期、そうしたものは何でも活用して生き延びましょう。その結果、「無事かえる」の意味が実感できたら、それだけで幸せだと思います。

 この地震で亡くなられた方、被災された方のために何もできないでいますが、少しでも希望を生み出す努力をしていきたいと思います。

100年カエル館・カエ~ル大学はこちらからhttp://kaeru-kan.com/kayale-u/

 

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発見された一茶のカエルと文字のカエル

Photo  「羽根生へて な虫はとぶぞ 引がへる」

 昨年2009年に発見された小林一茶の句、2句のうちの一句である。一茶は、エサ捕獲の絶好のチャンスに身構えるヒキガエルを見ているのだろうか。

 一茶の句のなかでも特に知られた「痩蛙まけるな一茶是に有り」以外にも、一茶は「蛙」や「引がへる」、「蟾(ひきがえる)」「蟇(ひきがえる)」「引蟇(ひきがえる)」など、カエルについて詠んだ句を多数遺している。

 「引がへる」については、他に「云ぶんのある面つきや引がへる」「つくねんと愚を守るなり引がへる」があり、“もう一匹”仲間が増えたことになる。どの「引がへる」も、実物や写真などでヒキガエルを見たことがある者にとっては、「わかる、わかる」と共感できるイメージである。

 ところで、皆さんは「書」を鑑賞する趣味はおもちだろうか。筆者はあまり親しんでいなかったのだが、昨年の4月からスタートし、今年4月まで全国を巡回している「第37回日本の書展」(主催 財団法人全国書美術振興会)の図録をいただき、改めて漢字やひらがなの美しさ、おもしろさに気づかされた。そして習性で“発見”してしまったのが、やはり一茶の「蛙」(写真)。

 「青梅に手をかけて寝る蛙かな」 村上俄山(むらかみがざん)氏の作品である。

 日頃、「カエルは言葉の生き物」と喧伝しているが、文字そのものに蛙の姿や蛙のいるシーンがそのまま表現されている作品に、蛙へのいとおしさが込み上げた。

 村上氏は、広島を拠点に活動されている書道家で、現在、書道笹波会会長を務める。かなの制作やかなに関する活動に力を入れられている。素人目で恐縮だが、その力みのない筆の運動から生まれてくるような文字は、小林一茶の遊び心のあるものの見方に通じるように感じられた。

 書のなかにもいろんなカエルがいると思うと、またまたカエルの世界が広がったようでうれしい。

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