博物館・イベント

■「二十一世紀の蛙」は何を考えているのだろう。

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「カエルの詩人」で知られる草野心平(1903-1988)。福島県いわき市には、ここで生まれ育った草野心平に関する文学館「いわき市立草野心平記念文学館」があります。現在、春の企画展「草野心平の詩 青春無頼編」が2016年4月16日(土)から6月19日(日)まで開催されていますが、併設展示としてその詩「二十一世紀の蛙」とともに、報道カメラマンでカエルを撮影した作品も多い矢内靖史氏の写真展が行われています。

草野心平が1984年に出版した詩集『玄天』に収載されたこの詩「二十一世紀の蛙」を改めて読むと、その晩年、そして20世紀の終わりが見えた頃、身近に目にするカエルだけでなく、世界中に分布するさまざまな姿形や生態をもつカエルに興味をもっていたことがわかります。

そして恐竜が地上を闊歩していた時代から間もなく21世紀を迎えようとする時代まで、遺伝子をつないだカエルの生命力に思いを馳せ、見ることの叶わなかった21世紀という時代を想像しています。

ここで矢内氏の写真に21世紀の福島のカエルたちを見るとき、まるで天界にいる草野心平からのメッセージそのものであるかのように感じました。

草野心平の詩 青春無頼編

併設展示 矢内靖史写真展「二十一世紀の蛙」

会場 : いわき市立記念文学館 福島県いわき市小川町高萩字下夕道1-39

会期 : 2016年4月16日(土)~6月19日(月)

お問い合わせ TEL.0246-83-0005 http://www.k-shimpei.jp/

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※矢内靖史さんは8月に東京でアニメ作家で画家の前田康成さんとハッピーフロッグをテーマにした二人展を開催します。ぜひ足をお運びください。

ハッピーフロッグ展 〝カエルの国〟から生まれた〝福かえる〟たち

会期 : 2016年8月1日(月)~9日(火)

会場 : 京王プラザホテル ロビーギャラリー 〒160-8330 東京都新宿区西新宿2-2-1 TEL.03-3344-0111

企画 : 100年カエル館

お問い合わせ 03-3981-6985

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※新刊『ときめくカエル図鑑』(山と渓谷社刊 文・高山ビッキ 写真・松橋利光)販売中です。どうぞよろしくお願いします。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッセイで時代をふりかえるサイトです。

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html 

※『かえるる カエルLOVE111』(山と渓谷社)全国の書店等で販売中です。

 

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■「無垢なこころのままに」カエルも踊る、前田康成作品

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今年(2016年)8月に開催する100年カエル館主催の「ハッピーフロッグ展~〝カエルの国〟からうまれた〝福かえる〟たち~」に出品していただく画家の前田康成さんが、4月21日(木)から29日(金)まで、京王プラザホテルロビーギャラリーで彫刻家の萩原光顕さんとの二人展「無垢なこころのままに」を開催しています。

カエルを描いた作品も見られました。ここに掲載した作品は、「河童とカエルのダンス」。同展テーマ「無垢なこころのままに」そのものといった愛らしさ。アニメ作家から出発した前田さんが河童、そしてカエルを描くようになったのは10年ほど前だそうです。前田さんにとって河童は日本のフェアリー(妖精)。最初、河童が楽しく遊んでいる様子を描いているうちに、そこにカエルが加わることでもっと楽しくなって、しばしば一緒に登場するようになったのだとか。今回、この他にも河童とカエルが描かれた作品が何点か展示されていますが、河童という妖精のもつ「かわいさ」と「こわさ」、そんな「無垢なこころ」のもつ二面性に、カエルが絶妙に絡んでいるところが前田さんの〝カエルの絵〟の魅力と感じました。

無垢なこころのままに 前田康成・萩原光顕二人展

会期 : 2016年4月21日(木)~29日(金・祝)

会場 : 京王プラザホテル ロビーギャラリー 〒160-8330 東京都新宿区西新宿2-2-1 TEL.03-3344-0111

ハッピーフロッグ展 〝カエルの国〟から生まれた〝福かえる〟たち

会期 :  2016年8月1日(月)~9日(火)

会場 : 京王プラザホテル ロビーギャラリー 〒160-8330 東京都新宿区西新宿2-2-1 TEL.03-3344-0111

主催 : 100年カエル館

お問い合わせ 03-3981-6985

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「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。

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■ハッピーフロッグ展~“カエルの国”から生まれた“福かえる”たち~」のご案内

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100年カエル館は、今年(2016年)の8月に京王プラザホテル(東京・新宿)のロビーギャラリーにて「ハッピーフロッグ展~“カエルの国”から生まれた“福かえる”たち~」を開催します。
イラストレーターの前田康成氏と写真家の矢内靖史氏によるカエルをテーマにした作品展です。前田さんも矢内さんも、それぞれの創作活動において「カエル」は大切なテーマになっています。

HAPPY FROG(ハッピーフロッグ)という言葉は、いま世界的に広がっているように感じます。ヒキガエルやアマガエルなどの生きもののカエルも、カエルグッズや絵に描かれたカエルも、向き合って見ると心のスキマをそっと埋めてくれそうな、不思議な存在感が求められているのかもしれません。

<プロフィール>

◎前田康成(まえだこうせい)/1950年、山梨県生まれ。虫プロダクションを経て、アニメーション作家として独立。テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」などが知られる。

◎矢内靖史(やないやすし)/1964年、福島県生まれ。福島民友新聞社報道カメラマン。福島に生息する生きものの写真作品も多く、東北写真記者協会賞を受賞している。

ハッピーフロッグ展 〝カエルの国〟から生まれた〝福かえる〟たち

会期 : 2016年8月1日(月)~9日(火)

会場 : 京王プラザホテル ロビーギャラリー 〒160-8330 東京都新宿区西新宿2-2-1 TEL.03-3344-0111

企画 : 100年カエル館

お問い合わせ 03-3981-6985

※前田康成さんはカエルの絵だけの作品展ではありませんが、4月21日(木)~29日(金・祝)に、同ギャラリーにて萩原光顕さんと二人展「無垢なこころのままに」を開催します。

※矢内靖史さんは、4月18日(火)~30日(土)に福島市の西澤書店で写真展「かえるふくしま」を、また、4月16日(土)~6月19日(日)には草野心平記念文学館で春の企画展「青春無頼編 草野心平の詩」と併せた写真展「二十一世紀の蛙」を開催します。

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■「ゆかいな若冲・めでたい大観ーHAPPYな日本美術ー」(山種美術館)とカエル

Photo 伊藤若冲 《河豚と蛙の相撲図》18世紀(江戸時代) 紙本・墨画

この絵に描かれたカエルの種類は何でしょうか。

この作品は、江戸中期の絵師伊藤若冲の手になる「河豚と蛙の相撲図」。現在、山種美術館(東京・広尾)で開催中の特別展「ゆかいな若冲・めでたい大観ーHAPPYな日本美術ー」で観ることができます(2016年1月3日ー3月6日)。

春から縁起がいいテーマの同展は、鶴と亀、松竹梅、七福神、富士山、干支の動物など、日本では昔から吉祥のシンボルとされているものをモチーフにした作品などを通して、日本美術の魅力を味わうことができます。また、思わず笑みがこぼれそうな「HAPPYな情景」が描かれた作品の展示のなかには、カエル好き期待の「カエル」の絵もありました。

今年は伊藤若冲生誕300年で、同展はその記念の特別展でもあり、展示会場の入り口でまさに来場者を「ムカエル」位置に展示されていたのがこの作品。

数年前に発見されたこの絵は、そのユニークな画題で他の美術館でも話題になっていましたが、筆者自身、実物を見るのは初めて。同館顧問で美術史家の山下裕二氏のお話では、日本美術史においてもあまり見られないモチーフなのだそうです。

同館本展担当の学芸員さんとお話させていただいたとき、このカエルの種類は何かということになりました。フグとカエルが相撲をとるという現実にはありえない設定ですが、日本美術史においてはかの「鳥獣戯画」でカエルはウサギと相撲をとった“前例”があるので、フグとだって対戦しないことはない⁈ 「鳥獣戯画」のカエルは、生物学的にトノサマガエルとの見方ができるようですが、果たしてこのカエルは?

有力候補としてフグ同様、昔から毒をもっていることで知られたガマ(ヒキガエル)が挙げられます。今回展示されている作品ではありませんが、若冲が描いた10メートルに及ぶ巻物「菜虫譜」には、最後の方にこのカエルによく似た顔のカエルが登場します。「七十七歳画」と記されたその絵においてそのカエルは晩年の若冲本人をイメージさせるのですが、他にアオガエルなども描いていることから、対比的に若冲が描くこのタイプのカエルはヒキガエルと特定したくなります。

しかし、それでは生物学的な立証としては弱いと思い、両生類に詳しい桑原一司氏(元広島市安佐動物公園副園長)に伺うと、背中のボコボコした線はヒキガエルのように見えるが、以下の顔やあしの特徴からヒキガエルとは特定しないほうがよいのでは、というご意見。

1 瞳が丸い(ヒキガエルは瞳が横長)

2 口の線が円弧(ヒキガエルは口の先が尖り気味)

3 後ろ肢の指が4本(ヒキガエルは5本)

鶏を描くために鶏を飼うほど動物の観察をよく行ったといわれる若冲は、全30幅の「動植綵絵」のひとつ「池辺群虫図」にヒキガエルの特徴をほぼ備えていると見られるカエルをたくさん描いています。その一方で、この絵のように若冲がデフォルメしたヒキガエルを通して隠喩的に伝えたかったこととは何だったのか想像をかき立てられます。

今回、若冲の絵に描かれたカエルの生物学上の分類を考えることで、同展のテーマである“HAPPY”について感じることがありました。幸せにリアルな「かたち」はないのかもしれないということ。それがこの絵に表現された、若冲が毒をもって毒を制してでも求めたかったものではないか、と。同展に足を運んで、ぜひカエルの形と幸せの「かたち」について考えてみてはいかがでしょう。

特別展 伊藤若冲 生誕300年記念

ゆかいな若冲・めでたい大観 

HAPPYな日本美術ー 

会期 : 2016年1月3日(日)~3月6日(日)

会場 : 山種美術館

主催 : 山種美術館、朝日新聞社

お問い合わせ 03-5777-8600

http://www.yamatane-museum.jp/

※カエルもしくはカエルになりかけのオタマジャクシが描かれた作品は、他に柴田是真の「墨林筆哥」、歌川国芳の「きん魚づくし ぼんぼん」が展示されます。余談ですが、同ブログアップの本日2/9は、「河豚の日」、同展が終了するのは蛙も土から這い出して動き出す啓蟄(2016年は3/5)の時期です。

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■特別展「唐画もん(からえ)もん」で出合えるカエルたち

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江戸時代には、活躍した時期は違っても江戸に葛飾北斎、歌川豊国、歌川国芳、河鍋暁斎などカエルを描いた絵師がいました。そして、もちろん、先に文化の一大中心だった上方(大阪・京都)にも、蘇我蕭白、伊藤若冲、松本奉時、円山応挙など、カエル好きの目を楽しませてくれる絵師を探すことができます。

江戸時代はカエルが魅力的な画題だったことは充分に想像できます。さらに、本人がカエル好きだったと思われる記録がある絵師もいます。江戸・東京(幕末・明治)で活躍した河鍋暁斎と大坂の松本奉時(?-1800)です。どちらもカエルをたくさん描いているのですが、暁斎が描いたカエルが、リアルなカエルが擬人化されているのに対して、暁斎より古い時代の奉時の作品「蝦蟇図」(掲載広告のオモテ面左下参照)がキャラクター的な抽象性を帯びていることに興味を惹かれました。

今度、この表具師にして絵師の松本奉時がさまざまなカエルの姿を描いた『蛙画帖』も展示予定の特別展「唐画もん」が大阪歴史博物館で開催されます。この展覧会は、すでに千葉市美術館でも行われたのですが、この全26図の画帖には、自然の風物としてのヒキガエルの姿から三本足のカエル、抽象性が高まっていく過程のようなカエルの姿まで、カエル好きならではのまなざしを感じることができます。

同展は、江戸中期に大坂で活躍した墨江武禅(1734-1806)と林ろう苑(1770-80頃活動)を中心に、当時流行した中国絵画、「唐画(からえ)」をテーマに、その系統の絵師たち「唐画もん」に焦点を当てた展覧会です。

ここに大坂歴史博物館の許可を得て掲載した作品は、武禅の「柳桜稚児図」で、池の中にカエルを見ることができます。その他、中国絵画のカエルといえば期待したくなるガマ仙人の絵。同展では森周峰(1738-1823)の「蝦蟇仙人図」を観ることができます。

特別展「唐画もん」ー武禅にろう苑、若冲も

会場 : 大阪歴史博物館 6階 特別展示室 

会期 : 2015年10月31日(土)ー12月13日(日) 

お問い合わせ

大阪歴史博物館 〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32               TEL.06-6946-5728 FAX.06-6946-2662 http://www.mus-his.city.osaka.jp/

※11月15日(日)に伊賀市長岡本栄氏による講演会「善きものと出会うー古美術を楽しむー」、11月6日(金)と14日(土)に学芸員の岩佐伸一氏による展示解説が行われます。詳しくは同館HPをご覧ください。

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■今年も前田康成作品展開催、カエルの作品も

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前田康成氏の作品展が東京・中野にある成願寺で4月5日まで開催されています。昨年は京王プラザホテルロビーギャラリーでこの、河童とカエルの作品が展示されました。今回のテーマは「赤い墨彩画」ですが、カエルの作品も見られるそうです。東京は今、桜が満開。ぜひ足をお運びください。

前田こうせい赤い墨彩画展

2015年3月29日(日)~4月5日(日)
中野長者の寺 多宝山 成願寺 本堂下・ギャラリー
〒164-0012 東京都中野区本町2-26-6  ※東京メトロ「中野坂上」下車、青梅街道中野坂上交差点より環状6号(山手通り)沿い南へ250m右側
TEL.03-3372-2711 FAX.03-3372-2774
http://www.nakanojouganji.jp

◎前田康成オフィシャルサイト
http://maedaworld.com/


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■仙厓さんのカエルに会える企画展「動物絵画250年」(府中市美術館)

Sengaikaeru「群蛙図」(九州大学文学部蔵/中山森彦コレクション)

江戸期に蛙を描いた絵師は数々いますが、臨済宗古月派の僧で禅の境地を書画で伝えた仙厓義梵(1750-1837)の作品にもカエルが見られます。出光コレクションのひとつで、2013年に出光美術館で開催された「仙厓展」に展示された作品には「坐禅蛙画賛」があります。下の写真ではその展覧会で購入したポストカードの「坐禅蛙画賛」と同作品の世界観に通じる100年カエル館のカエルグッズを組み合わせてみました。

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仙厓の作品は、「○△□」を墨で線描した絵を始め、シンプルな表現の中に物事の本質を捉えたものがあり、「坐禅蛙画賛」にはカエルが前足をついている姿が、坐禅に見立てられ何やらニンマリとこちらを見ているように描かれています。添えられている言葉は「坐禅して人が佛になるならハ」。修業の形式ばかりにこだわって求道精神を忘れると「カエルに笑われるぞ」という戒めが込められているような……。そこで私たちはこのポストカードの前に坐禅をしているカエルの香立てを置いてみました。「蛙も人になれる気がする」という下の句のつもりです。

そして今年2015年、府中市美術館で見られる仙厓和尚のカエルの絵が、最初に掲載した「群蛙図」(九州大学文学部蔵/中山森彦コレクション)です。坐禅をしているようなカエルがコマ送り的に描かれています。賛文は「坐禅忘れて人ハ佛になると云う 我れハかへるの子ハかへる也」。3月から5月まで開催される企画展「動物絵画の250年」の後期展示で見られます。

※前期展示では歌川国芳の「かゑるづくし」で、また、後期は、伊藤若冲の「河豚と蛙の相撲図」でもカエルの絵が楽しめます。

動物絵画の250年

府中市美術館 〒183-0001東京都府中市浅間町1-3 TEL.042-336-4856

2015年3月7日(土)~5月6日(水) 10:00~17:00(入館は16:30まで) 月曜休館(5月4日を除く)

<前期> 3月7日(土)~4月5日(日) <後期> 4月7日(火)~5月6日(水)※前期と後期で全作品の展示替えがあります。「群蛙図」は後期展示です。

入館料 一般700円 高校生・大学生350円 小・中学生150円

http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

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■ヒツジもカエルも「動物礼讃」(根津美術館)

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動物に並々ならぬ愛情を感じている人は多いのではないでしょうか。このブログを時々訪れてくださっている方なら、たぶん、カエル好き。毎年、新年が来ても「蛙年」がないのが残念です。その点、今年は新年早々ヒツジの図像に出合う機会が増え、いい夢を見ている方は未年生まれをはじめヒツジ好き、もしかしたらヒツジグッズコレクターかもしれませんね。

そして、今回、ここで紹介するのは、現在、根津美術館(東京・南青山)で開催されている美術展「動物礼讃」(~2015年2月22日)です。同展では今年の干支である羊をはじめ虎、鳥、猫、兎等々、動物モチーフの絵画や工芸品を見ることができます。

特に注目の展示は、やはり羊にちなんだ「双羊尊(そうようそん)」。これは背中合わせに合体しているような2匹の羊の背に、器が載っている様子の青銅製の「尊」(酒を供える盛酒器)で、中国のおそらく湖南省で紀元前13~11世紀に作られたものと考えられます。世界にこのような形の遺物は2例しかなく、ひとつは根津美術館に、もうひとつはロンドンの大英博物館にあります。今回の特別展では、大英博物館の双羊尊が来日したことで、2つを同時に見られる貴重な機会となっています。

同じく中国古代の青銅器には、カエルが表現されたものの展示もあります。中国春秋前期のものとされる「蛙蛇文盤(あだもんばん)」(京都・泉屋博古館蔵)。カエルにとってヘビは天敵ですが、まさにその関係を示すかのように、ヘビに後ろから狙われているかに見えるカエルが、器の内底の中央部に浮彫された、一対の持ち手付きの浅い盤(手を清める際に水を受けるための器)です(写真参照)。

私は2009年にこの青銅器を所蔵先の京都・泉屋博古館で初めて目にしました。住友コレクションを所蔵する同館は、住友家第15代当主住友春翠(1864-1926)が蒐集した中国古銅器と鏡鑑が充実し、世界的にも高く評価されています。その中には「蛙蛇文盤」以外にもカエルが見られる遺物が少なからずあり、〝カエル文化〟の歴史の深さを実感するきっかけとなりました。

特別展「動物礼讃」を通して、動物と人間の関係から生まれた文化を読み解く楽しさを味わってはいかがでしょうか。

特別展「動物礼讃」

根津美術館 〒107-0062東京都港区南青山6-5-1 TEL.03-3400-2536

2015年1月10(土)~2月22日(日) 10:00~17:00(入館は16:30まで) 月曜休館

入館料 一般1200円 学生1000円 (団体割引有り、中学生以下は無料)

主催:根津美術館

協力:大英博物館 泉屋博古館

http;//www.nezu-muse.or.jp/

※写真協力 泉屋博古館 http://www.sen-oku.or.jp

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■「カエルのポストカード遊び展」のご案内

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2014年秋のカエ~ルプチ大学祭についてはすでにご案内しておりますが、ポスターやチラシもできましたので再度お知らせいたします。

展示イベントの「カエルのポストカード遊び展」では、カエルをテーマに作られているポストカードとカエルグッズを組み合わせて、❶美的な世界とカエル、❷自然界とカエル、❸人間界とカエルの3つの世界をご覧いただきます。

先回報告した「第16回自然史フォーラム」で、「新学問『ケロロジー』の確立めざして」というテーマでお話させていただきましたが、いわば❶は美術史、❷は生物学、❸は民俗学と学問をヒントに、しかしあくまでも遊びの世界として表現しています。48パターンの展示ひとつひとつにカエルの俳句風キャプションを付け、それぞれの世界観をイメージでお伝えします。

<2014年秋のカエ~ルプチ大学祭>

100年カエル館ギャラリー展示 カエルのポストカード遊び

平成26年9月20日(土)~28日(日)/10:00~16:00

入場無料

ギャラリートーク カエルとカエルグッズの間

平成26年9月27日(土) 16:00~16:40

入場無料

100年カエル館副館長 高山ビッキ

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「キモノ・二・キガエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kimonokigaeru  ※ゆかたやキモノ着用で優待割引のある施設をご紹介するサイトです。

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html 

※『かえるる カエルLOVE111』(山と渓谷社)全国の書店等で販売中です。

 

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■第16回両生類自然史フォーラムのご案内

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第16回自然史フォーラムが8月30日(土)に埼玉県立川の博物館にて開催されます。同館は埼玉県を流れる荒川を中心とした自然環境の中で、川と水と人々のくらしをテーマとした参加体験学習ができる総合博物館です。今回の自然史フォーラムは日本両生類研究会と同館の共催で行われます。荒川流域で見られるカエルは、アズマヒキガエル、タゴガエル、モリアオガエル、ナガレタゴガエル、カジカガエル、ヤマアカガエル、二ホンアカガエル、ツチガエル、シュレーゲルアオガエル、トウキョウダルマガエル、二ホンアマガエルの在来種11種に、特定外来種のウシガエル、そして、近年、関東地方各地に移入したと見られるヌマガエルです。関東のカエルや日本のカエルについて興味のある方はこの機会にぜひ足をお運びください。

※写真は荒川流域に生息するシュレーゲルアオガエル(撮影 藤田宏之)。現在、展示中です。ほかに、アズマヒキガエル、二ホンアマガエル、ヌマガエルも展示されています。二ホンアマガエルは黄色いアルビノも見られます。

第16回両生類自然史フォーラム

2014年8月30日(土) 13:00~16:40(予定)

埼玉県立川の博物館 本館2F ふれあいホール (受付開始12:00~)

参加費:2000円

■プログラム概要

1 特別講演

「福島県の両棲類・生息地と問題」 南相馬市博物館 稲葉修

2 一般講演・ポスターセッション

※私高山ビッキも「ケロロジー」についてお話させていただきます。

■問い合わせ先

大会事務局:埼玉県立川の博物館  藤田宏之 

TEL.048-581-8739 FAX.048-581-7332

http://www.river-museum.jp/event/cat82/16.html

 

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※新刊『ときめくカエル図鑑』(山と渓谷社刊 文・高山ビッキ 写真・松橋利光)販売中です。どうぞよろしくお願いします。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッセイで時代をふりかえるサイトです。

「キモノ・二・キガエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kimonokigaeru  ※ゆかたやキモノ着用で優待割引のある施設をご紹介するサイトです。

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