frog collection with you No.6 郷土玩具の伝統を守るはりこのカエル
江戸時代から昭和にかけて盛んにつくられた子ども向けの郷土玩具。土もののお面や人形、木製の手押し車にこけし、紙素材を使った張り子や折り紙など身近な自然素材でつくられています。その中にはカエルのものも多く、昔、親が子どもの心をなぐさめたり楽しませたりするときにカエルがよい題材だったのでしょう。100年カエル館内にも郷土玩具のカエルを展示していますが、日本人のユーモア精神がかいま見られ、令和の今、大人の心もほのぼのとさせてくれます。
郷土玩具は21世紀に入ってからは作り手が少なくなり、その歴史が途絶えるのではないかと心配されることもありますが、後継者を育成して伝統は受け継がれています。飛騨高山の工房「紙屋文二郎」は、今も日本古来の和紙にこだわってモノづくりをし、和紙を立体的に使用してはりこや照明などを制作しています。ここに紹介した張り子のカエルは2004年頃に販売されていた、黒紋付を着た“招き蛙”。「文二郎はりこ」のカエルは今もショップなどで販売されています。
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「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com
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