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2023年5月

frog collection with you No.8 ブロンズなど金属製のカエル

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ブロンズをはじめ金属製のカエルの造形物は、小さき存在であるカエルを表現するには重量感や迫力があって他の素材のカエルとは一味ちがった雰囲気をかもし出します。いくつか集めて展示すると、カエルグッズに発することが多い「かわいい」とか「おもしろい」ではなく、思わず「かっこいい」と称賛したくなります。

このカエルはたぶんインドネシアなど東南アジアで作られたものではないでしょうか。バリ島などインドネシアではウッドカービングのカエルがたくさん作られ、一時期日本のエスニック雑貨のお店でもよく見られました。木製だけでなく金属製のカエルも意外に多く、このブロンズのカエルは、バリのウッドカービングのカエルによく見られる花柄が施されています。帽子をかぶってカエルらしからぬ格好をしているのもバリのカエルに通じます。

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「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

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喜多方「ほっと・ねっと」2023年5月号に掲載しました。

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喜多方市のおもはん社発行の月刊フリーペーパー「ほっと・ねっと」にエッセイ「かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル」を連載しています。5月号が発行になりました。100年カエル館配信のブログ「コトバデフリカエル」でも掲載しております。

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frog collection with you No.7 「おやゆびひめ」には逃げられたけど魅力的なヒキガエル

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100年カエル館の収蔵品には世界の名作童話をテーマにしたカエルグッズもあります。18世紀にまとめられたグリム童話や19世紀に生まれたイギリスの童話などに登場するカエルをモチーフにした、人形や陶器、オルゴール、飛び出す絵本など。展示するだけで物語が立ち上がるような気がします。

たとえばアンデルセン童話『おやゆびひめ』の中の、ヒキガエルが現れるシーンが描かれたボーンチャイナ(骨灰磁器)のマグカップ。ヒキガエルはこの童話の冒頭で、きれいな花びらをふとんのようにかけて眠っているおやゆびひめを自分の息子のはなよめにと連れ去ります。おやゆびひめにとって好ましい存在ではなく、そこから逃げ出した後もさまざまな困難を乗り越えて最後は「あたたかい国」の王さまと結ばれます。

クルミの殻(から)のゆりかごで眠っているおやゆびひめを、自分の家であるスイレンの咲く池に連れて来たヒキガエル。童話のワンシーンをコミカルに誇張して魅力的に表現しているカエルグッズです。

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frog collection with you No.6 郷土玩具の伝統を守るはりこのカエル

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江戸時代から昭和にかけて盛んにつくられた子ども向けの郷土玩具。土もののお面や人形、木製の手押し車にこけし、紙素材を使った張り子や折り紙など身近な自然素材でつくられています。その中にはカエルのものも多く、昔、親が子どもの心をなぐさめたり楽しませたりするときにカエルがよい題材だったのでしょう。100年カエル館内にも郷土玩具のカエルを展示していますが、日本人のユーモア精神がかいま見られ、令和の今、大人の心もほのぼのとさせてくれます。

郷土玩具は21世紀に入ってからは作り手が少なくなり、その歴史が途絶えるのではないかと心配されることもありますが、後継者を育成して伝統は受け継がれています。飛騨高山の工房「紙屋文二郎」は、今も日本古来の和紙にこだわってモノづくりをし、和紙を立体的に使用してはりこや照明などを制作しています。ここに紹介した張り子のカエルは2004年頃に販売されていた、黒紋付を着た“招き蛙”。「文二郎はりこ」のカエルは今もショップなどで販売されています。

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絵本の中でぼうきれを抱えているカエルを発見。

_ 『2ひきのカエル そのぼうきれ、どうすんだ?』(クリス・ウォーメル作・絵/はたこうしろう訳 徳間書店発行)写真協力 徳間書店児童書編集部

最近、里山の水辺のみならず、街でもカエルに遭遇することがあります。書店ではカエルの絵本に出合うこともあります。最近見つけたのがこの絵本『2ひきのカエル そのぼうきれ、どうすんだ?』(原題『TWO FROGS』)です。イギリス人作家が描いている2匹のカエルは、その姿形からするとたぶんヨーロッパトノサマガエルではないでしょうか。そのうちの1匹はなぜか棒切れを持っています。どうも池の真ん中で犬に襲われるのを恐れて備えているようです。さあ、本当に犬はやってくるのでしょうか。その棒切れは役に立つのでしょうか。前回のこのブログでは、なぜカエルグッズに木片につかまっているポーズのカエルが意外に多いのか、イソップ寓話の「王様を欲しがる蛙」を引き合いに想像してみました。この絵本のカエルにも、イソップ寓話の流れを汲んだカエル文化が生きているような気がしました。

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frog collection with you No.5 南米のカエルたちにときめく

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100年カエル館ではブラジル、ペルー、チリ、パラグアイなど南米のカエルグッズも収蔵しています。南米を旅したことはないのですが、カエルグッズを集めることで南米を身近に感じるようになりました。特に土もののカエルが多く、ペルーではこんな土笛のカエルが見られます。実際、南米大陸の西側に沿ってベネズエラからチリまでの7ヶ国の国境を越えて走るアンデス山脈のチャコ地方には、チャコガエルやラビラハガエルなど、繁殖期以外は土の中に潜って生活しているカエルがいて、『ときめくカエル図鑑』でもアースカラーのカエルとして紹介しています。

2021年に「ときめく図鑑Pokke!」シリーズとして文庫化された『ときめくカエル図鑑』(山と溪谷社刊)がこのたび重版されることになりました。基本的に内容は変わりませんが、南米のアマゾン川流域に棲息する「夜会の装いがみごとなカエル」として紹介したブチアマガエルが、初めて発見された蛍光色発光するカエルということで注目されていることや、日本のカエルでは、昨年ツチガエルの中で東日本集団(三浦郁夫氏調査)とされるツチガエルがムカシツチガエルと新種記載されたことなどが変更されています。

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frog collection with you No.4 木片につかまっているカエルが語るイソップ寓話

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100年カエル館のコレクションの中にもよく見られるのが、このように木片につかまっているカエルです。どちらかといえば欧米でつくられるカエルグッズに多く、そのルーツをイソップ寓話の「王様を欲しがる蛙」に求めたくなります。

「自分たちに支配者がいないことを苦にしたカエルたちが、ゼウスに王様を授けてくださいとお願いします。この愚かな願いにゼウスは池に木切れを放り込んで応えます。カエルたちはその支配者を初めは恐れるものの、木切れがぜんぜん動かないものだから軽んじて飛び乗って遊んでいるうちに、こんな愚図な王しか持てないことに不満を抱きます。そして、もっと違う支配者をとゼウスに頼んだところ、腹を立てたゼウスが送り込んだのは水蛇で、カエルたちは全員食われてしまいました」というお話。

イソップは紀元前のギリシャ周辺で活躍した寓話作家としてその寓話が世界中で語られていますが、実在した人物なのか何世代にもわたる詩人たちの総称なのかは明らかではありません。さまざまな動物が登場する寓話の中にはカエルについて語られる話もあり、また改めてカエルグッズをご覧いただきながらご紹介いたします。

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frog collection with you No.3 カエルならではの井戸端会議

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スペインの陶器店「セビリャルテ」(CERAMICAS SEVILLARTE)のカエルの灰皿です。淡いピンクやブルーの花柄はこのブランド陶器の特徴で、周囲に花々が咲いている池を模したような灰皿の縁に、4匹のカエルが施されています。まさに井の中から姿を現したカエルの井戸端(well side)会議。議題はカエルのwell being(幸福)についてでしょうか。

この灰皿のように複数のカエルが台の上や下にあしらわれているカエルグッズは、欧米に比較的多いと感じます。そのルーツを考えたときに思い至るのがフランス17世紀に君臨した太陽王ルイ14世です。この王がヴェルサイユ宮殿の庭園に造営させたラトナの泉には、周囲の縁石に20コもの鉛製のカエルが設置され、池の中心に向けて口から水を吐き出していたので、ある時期「蛙の泉」と呼ばれていたそうです。

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frog collection with you No.1 麦わら帽子のカエルをひまわり畑でつかまえて

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米国のRUSS社(Russ Berrie & Co.,Inc)が20世紀末にシリーズで発売していたカエルの人形です。製作者はキャスリーン・ケリー・いきもの工房(Kathleen Kelly Critter Factory)。顔や手足はスカルプストーンと呼ばれる素材で、胴体はビーンバッグ、いわば洋服を着たお手玉でできています。

1990年代に長野県蓼科などで入手しました。バリエーションが豊富で、100年カエル館でも季節に合わせて展示をしています。今回はひまわりスタイルのカエルさんをピックアップ。

100年カエル館のある喜多方市は、8月頃には三ノ倉高原一面に広がるひまわり畑が見頃を迎えます。

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※現在、「コトバデフリカエル」では「カエル白書」Vol.3を配信中です。

 

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frog collection with you No.2 世界には色々なカエルがいると目を開かせてくれたカエル

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1980年頃に東京・原宿駅近くの雑貨ショップで見つけたイタリア製の陶製のカエルの壁掛けです。子どもの頃は祖父が集めている石や木や土でできた無彩色のカエルを「カエル」と呼んでいたので、世界にはこんなにカラフルなカエル(当時はまだカエルグッズという言い方はしていいなかったと思います)もいるのかとカルチャーショックのようなものを感じた1点です。

大きな丸い目は、まさに井の中の蛙の目を開かせてくれ、おなかのあたりが何色もの絵の具を載せたパレットのようで、さすが芸術とファッションの国のカエルはちがうと、買って帰る道すがら興奮していたことを思い出します。

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The 100-year frog collection museum (cocolog-nifty.com)

 

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