« 2021年8月 | トップページ

2021年9月

カエルに会える水族館■アクアマリンいなわしろカワセミ水族館のカエルたち(福島県)

Photo_20210916122201 

カジカガエル(アクアマリンいなわしろカワセミ水族館)

■福島県にある2つの水族館

 福島県会津地方の猪苗代町にある「アクアマリンいなわしろカワセミ水族館」(以下カワセミ水族館)。

福島県には公益財団法人ふくしま海洋科学館が運営する水族館が2つあります。ひとつは平成12年に太平洋側のいわき市小名浜に開館した「アクアマリンふくしま」で、地上4階、延べ床面積15,233㎡の大きな水族館です。「海を通して『人と地球の未来』を考える」を理念に掲げ、「環境水族館宣言」をしています。

そして、もうひとつがこの「カワセミ水族館」で猪苗代湖の近くにあり、湖沼や川など淡水の生きものを中心に飼育、展示している水族館です。

 

■カワセミ水族館で出会えるカエルたち

Photo_20210916123001

20㎝キューブ水槽のカエル・イモリ展示

同公益財団カワセミ水族館チームのチームリーダー、平澤桂氏に同館のカエルの生体展示について伺いました。「県内在来種11種類を20㎝キューブ水槽で『おもしろ箱水族館~生物多様性の世界~』として展示しています」。福島県に生息しているカエルは、在来種の二ホンアマガエル、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、二ホンアカガエル、ヤマアカガエル、タゴガエル、ツチガエル、カジカガエル、アズマヒキガエル、トウキョウダルマガエル、トノサマガエルの11種と、外来種のウシガエルで12種類。「ウシガエルは『外来種の脅威コーナー』の90㎝水槽で展示しています」。来館者はすべてのカエルの展示を見て「福島県内にこんなにたくさんの種類のカエルがいるのかと驚く声も聞かれます」と平澤さん。

Photo_20210916123201

モリアオガエル(アクアマリンいなわしろカワセミ水族館)

同館が開館したのは2015年。その年の秋には「かえるふくしま」をテーマに、福島県在住の新聞記者で自然カメラマンの矢内靖史さんの写真展を開催しました。「福島県は東日本大震災、そして原発事故により県内の自然環境が大きく変わりました。カエルたちの目に震災後の福島がどう映っているのかを考えながら撮影された矢内さんの写真は、多くの来館者の心を捉えました」。

 

■「会津は両生類の宝庫」と研究者

 「アクアマリンふくしま」は「新潟市水族館マリンピア日本海」と友好提携をしていますが、会津は歴史的に新潟県とのつながりが深くその地理的な環境条件を考えても、カエルなど両生類は太平洋側からの水系と日本海側の水系両方の影響を受けているかもしれないと研究者の方々の間では関心をもたれていたようです。

 2018年に100年カエル館は日本両生類研究会との共催で、同会創設20周年記念の自然史フォーラムをカワセミ水族館からも近い喜多方市で開催しましたが、そのフォーラムでは、生物学博士の吉川夏彦氏に「福島県の両生類 東西の勢力がせめぎ合う場所・会津」という演題で講演をしていただきました。吉川氏は「2017年版ふくしまレッドリスト」の調査員として会津の両生類を調査した経験から、サンショウウオやカエルの分布を通して会津という土地の興味深い特徴を解説してくださいました。「会津は両生類の宝庫」とも。

Photo_20210916123301Photo_20210916122101  

左はアズマヒキガエル、右はトノサマガエル(アクアマリンいなわしろカワセミ水族館)

■カワセミ水族館を楽しもう

 そんな会津のカエルなど両生類に出会ってみたいときには、最初にここカワセミ水族館を訪ねてみてはいかがでしょう。また、会津を含め福島県のカエルについてのご質問は同館HPのお問い合わせフォームでご対応いただけます。

 また同館では、県内に生息する12種類のカエルの缶バッチセットも販売していて人気です。福島県のカエルたちとの出会いの記念に、コレクションアイテムに。

100_20210916123701

P8200336

 【アクアマリンいなわしろカワセミ水族館】〒9693283 福島県耶麻郡猪苗代町長田東中丸34474  TEL.0242-72-1135

https://www.aquamarine.or.jp/kawasemi/

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru

※現在、「コトバデフリカエル」では「カエル白書」Vol.3を配信中です。

|

« 2021年8月 | トップページ