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津幡町のカエルのその後と町の人々を守るカエル

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野外でカエルの観察をするように、街中でカエルの造形物を発見する路上観察も楽しいものです。どうしてそこにカエルが置かれているのか気になることがあります。

日本両生類研究会会長の高橋久氏から送っていただいた置物のカエルの画像。石川県津幡町の町役場で見かけたということでした。津幡町のカエルといえば、同ブログでは、以前、津幡町駅の近くに設置されていたカエルのオブジェを紹介したことがあります。http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/vikki/2013/04/post-e7d2.html

そのカエルは今どうなっていて、この町役場のカエルとはどんな関係があるのか知るべく津幡町役場に取材させていただきました。総務課の方のお話によれば、以前紹介したカエルは駅の駐輪・駐車場そばの池に造設されていたそうですが、整備事業でその池そのものがなくなりカエルもその後のゆくえは町役場としては把握していないということでした。

今回紹介している画像のカエルは、今年(令和3年)1月に津幡町の新庁舎が落成したことにともない時間外受付玄関に設置されました。実はこれまでも長く庁舎の北口玄関に置かれていたセメント製のカエルで、制作者は1999年に77歳で鬼籍に入られた故岡本七郎氏。津幡町には昭和19年に大洪水が発生したときに事前に家を一軒一軒まわって危険を知らせた忠犬がいて、岡本さんはその犬をモデルにしてたくさんの犬の置物を制作したことで町でよく知られた人でした。(※)その岡本さんが制作した、守ることにかけては忠犬にも負けない「無事カエル」が、今はここで住民の皆さんを見守っているそうです。

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※そのようなエピソードが伝えられているのですが、津幡町役場の方によりますと実際に一軒一軒まわって知らせたのは女性の方だったそうです。

◎日本両生類研究会は今年「第22回両生類自然史フォーラム」を秋田市において6月5日・6日に開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大によりZOOMによるWeb開催に切り替えて6月5日(土)に開催することになりました。

通常は会員のみの参加で行われますが、Web開催では会員以外の皆様の参加も歓迎いたしております。参加費は無料。参加ご希望の方は http://www.nbs.jpn.org/ の「第22回両生類自然史フォーラムのWeb開催のお知らせ」から5月31日までにお申し込みください。お申し込みのメールに氏名、住所等とともに「Webフォーラム申し込み(会員外)」と明記してご送信ください。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru

※現在、「コトバデフリカエル」では「カエル白書」Vol.3を配信中です。

 

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