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2020年12月

「エドゥアール・サンド彫刻展」(1995年東京都庭園美術館にて開催)のカエル

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「カエルのアコーディオン弾き」1932年ブロンズ(東京都庭園美術館図録より転載)

今からちょうど四半世紀前の1995年に東京都庭園美術館で「動物たちのシンフォニー エドゥアール・サンド彫刻展」が開催されました。最近、その展覧会図録を手にすることができました。

スイス生まれの彫刻家、エドゥアール・マルセル・サンド(1881-1971)。日本ではあまり知られていないのではと思いますが、それも当然でこの展覧会が日本で初めてサンドを紹介したものでした。その図録を見て、ワカガエルことができるならすぐにでも25年前に戻り、この展覧会会場に直行したいと切望しました。

このアーティストの手になるさまざまな動物彫刻作品の展示のなかには、カエルやカエルグッズ好きを魅了せずにはいられないような、カエルを表現した作品も十数点観ることができたのです。たとえば人間のように楽器を演奏したり、ダンスを踊ったりするカエルや、ラピスラズリやマダガスカル産水晶原石などの美しい石材を使用して造形したカエルのオブジェ、無骨にもユーモラスにも見えるヒキガエルのランプ、そして学生の頃の作品では、カエルを捕えた少年を白大理石で古典的に表現した作品もありました。

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「ヒキガエル」ランプ(東京都庭園美術館図録より転載)

同展図録を通してサンドについて知り、「動物彫刻」という領域の日本とヨーロッパの美術史における位置づけの違いや、もちろん本ブログとしてはカエルの動物彫刻について楽しい想像を巡らせる機会となりました。

サンドは「アール・デコの時代の動物彫刻家として知られている」(同展図録「彫刻家エドゥアール・サンドと装飾美術」高波眞知子)のですが、アール・デコの前のアール・ヌーボーの時代には、ガラス工芸という立体表現にカエルの装飾を施していたエミール・ガレ(1846-1904)がいます。(2005年に開催された「フランスの至宝―エミール・ガレ展」では、その磁器作品「大杯(カエル)」に心射抜かれ「カエルタイムズ」創刊号に紹介したことがあります。

サンドは若い頃、ガレの下で修業をしたいとその門を叩いています。しかし、その時ガレはすでに余命わずかで願いは叶いませんでした。

ガレとサンドが遺した魅力的なカエルたちに思いを馳せながら、「エドゥアール・サンド展」が再び日本で開催される日を待ちたいと思いました。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru

※現在、「コトバデフリカエル」では「カエル白書」Vol.3を配信中です。

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.htm  

 

 

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