100年カエル館コレクション12 雨期と喜雨と傘ガエル
梅雨の季節になりました。街は賑わいを取り戻しつつありますが、まだまだ感染の注意は必要とされる毎日です。
雨期といえばカエル。カエルはしばしば傘や長ぐつ、レインコートなど、レイングッズの柄や装飾に用いられます。カエル好きにとっては、カエルのレイングッズを身に着けて外出したくなるところですが、家の中に展示して「雪見」ならぬ「雨見」しながら観賞するのもカエラーならではの味わいのある過ごし方かもしれません。
俳句の季語に「喜雨(きう)」があり、「雨期(うき)」というよりは晩夏、日照りが続いた後の恵みの雨のことのようです。昨年の冬に豊島区立熊谷守一美術館を訪ねたときに、最上階の企画展示室でカエルの絵に出会いました。そのタイトルが「喜雨」。まさに雨が降らず時を待っていた蛙たちが天の恵みに這い出して来たようです。
熊谷守一(原画技法/墨絵)木版の複製画(※企画展示室のみ撮影可でした)
もうひとつ見つけた「喜雨なカエル」は窪田英治(俳句作家)の一句。
喜雨喜雨と 蛙は口を 受け口に
こちらも待望の雨にカエルがうれしそうにめったに開かない口をオープンにしている姿でしょうか。「キウキウ」とウキウキしているカエルの鳴き声のようにも。
雨期から喜雨までこれからしばらくの間は、カエルのレイングッズで雨に喜ぶカエルの気持ちを想像してみてはいかがでしょう。
<関連サイト>
「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com
「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u
「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru
※現在、「コトバデフリカエル」では「カエル白書」Vol.3を配信中です。
カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html
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