100年カエル館コレクション6 信楽焼のカエル
NHKの連続テレビ小説「スカーレット」の舞台になっている滋賀県・信楽(しがらき)は信楽焼で知られます。写真は2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション」展のときの信楽焼のカエルの展示です。
主に両親が買い集めたもので、実家は祖父の代から土木業を営んでいたので父も文字通り土と木で造られたカエル、しかも大きめのものにこだわりがあったようです。茶色の「親子ガエル」と緑色の擬人化したカエルは、今では「昔ながらのカエル」と呼ばれていて一時期とてもよく造られていたようです。
そして、2枚目の画像は昨年(2019年)の松本かえるまつりに出店されていた信楽焼の窯元「シクヤ製陶所」さんのブースです。「昔ながらのカエル」の面影を残しながら新しいタイプの信楽焼のカエルが生れています。ヤドクガエルやベルツノガエルなど外国産のカエルの信楽焼も造られています。
「スカーレット」がきっかけで信楽にも人気が集まっています。ショップや飲食店、宿泊施設などで見て使って楽しめるのは信楽焼の食器類で、町のいたるところに縁起物の、カエルファンには残念ながらカエルではなくタヌキが迎えてくれる焼物の里、しがらき。私たちもカエルのコレクションを通じて長いお付き合いをしている信楽焼ですが、展示のための移動の際にも絶対壊れることがないと思えるそのたくましさも魅力のひとつではないかと思っています。
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