100年カエル館コレクション2 カエルグッズでリープフロッグについて考える
100年カエル館ではキャラクターのカエルから骨董のカエルまでさまざまなカエルグッズをご覧いただいていますが、プラスチックやゴム、その他樹脂製のもので、自然に棲息しているカエルに近い造形のカエルグッズを展示するコーナーも設けています。そうしたネイチャー系のカエルグッズを通して日本のカエルや世界のカエル、自然におけるカエルの生態や行動の一端を楽しんでいただいています。
カエルは後ろあしが長く、英語ではFrogに括られるなかまたちはいざというときに跳びます。画像はゴムでできたジャンプする様子のカエルですが、実際、カエルが跳ぶとき前あしは前方に突きださないのでこれはまさにカエル的にはフライングしたカエルです。ただしこのカエルの4本のあしそれぞれに水かきがついていれば、ちょうどこのような姿で宙を飛ぶトビガエル(Flying Frog)が東南アジアの島などにいます。
カエルは「社会・経済」の領域において、「茹で蛙」状態になっては気づいたときには手遅れになって社会が衰退したり、「カエルを食べてしまえ」ば仕事がスムーズに行くなど、なぜか人間に警鐘や示唆を与えることがありました。最近の経済新聞などでしばしば見かけるのは「Leap Frog(=跳びガエル)」です。段階を踏まずに一足飛びに発展する状況を捉えたこの言葉は、まさにトビガエルが密林で天敵の鳥などに狙われたときに本来水中で使用するはずの水かきをパラシュートに変える進化を遂げた、先駆者の姿に重なるような気がしました。
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