« 2019年5月 | トップページ | 2019年7月 »

2019年6月

第18回松本かえるまつりに参加いたしました。

Photo_20190629160401 Photo_20190629155301 Photo_20190629155201 Photo_20190629155202 Photo_20190629155801

 6月22日(土)に令和最初の松本かえるまつりに参加いたしました。今年で18回目となる松本かえるまつりは、平成の半分以上にわたって毎年開催されてきたことになり、テーマも今年は「平成をふりカエル!」。私たちも第1回、第10回、第16回、そして今回とこれまで4回、出店とカエルについていろいろとお話する機会をいただきました。そうして改めて平成を松本かえるまつりとともにふりカエルと、地域に根ざしたお祭りが新しい時代に益々求められていく様子に立ち会ったような“時めき”を感じました。

Photo_20190629155101

 いろいろな出会いもありました。今回、出店ブースに立っていると、ひとりの女性が私を訪ねてくれました。彼女とはかれこれ30年ほど前(ということはまさに平成の初め頃)、「ケロヨンのお弁当箱」がとりもつ縁がありました。当時ある研究所で仕事をしていた私は、学生アルバイトだった彼女がケロヨンの描かれたお弁当箱でお昼を食べている姿を見て「もし私がカエルグッズの博物館をつくったら寄贈してね」などと図々しくもお願いしていたのでした。その話を覚えていた彼女との再会でした。

2019 201911

 カエ~ル大学講座は四柱神社の斎館で実施しました。講座のテーマは「日本各地でガマ仙人に会いたい!」。カエルのモノを集めているとそのコレクションの中に発見することがある「ガマ仙人」ものや、その関連品としての「三足のカエル」。少しずつ「蝦蟇仙人(がませんにん)」について調べてみると、各地の美術館に収蔵されてる絵画、もしくは寺社彫刻や祭りの山車の装飾に潜んでいる「蝦蟇仙人」が意外に多いことに気づかされました。松本を含む長野県にも多く、長野、愛知、北陸で見られる寺社建築や山車に施された「蝦蟇仙人」は松本深志神社の神職の小林義幸さんのご協力を得て画像を紹介させていただきました。

 美術館では、7月2日(火)~8月17日(土)に京都文化博物館で開催される「横山崋山展」で曾我蕭白(1730-1781)とその絵を見て育ち影響を受けた横山崋山(1781/4-1837)、2人の天才絵師の「蝦蟇仙人図」が展示されるので紹介いたしました(協力:日本経済新聞社文化事業局大阪文化事業部)。また、現代「蝦蟇仙人」を表現しているアーティストとして、前田康成さんの作品(画像)と石野善浩さんの作品(実物)をご覧いただきました。

 カエ~ル大学では、日本でカエルが縁起がいいと云われる理由を座標軸をつくって分析する試みを行っていますが、その中に「蝦蟇仙人」を位置づけてみるとその理由がより明らかになるのではないかと思っています。

 松本かえるまつりの1日を100年カエル館の出店と、カエ~ル大学講座を通して多くの人とふれ合うことができましたこと、山本さんご夫妻をはじめかえるまつり実行委員会様、講座のサポートをしてくださった仕事人・信州大学の学生さん、パントマイムのケイスケさんに改めて感謝申し上げます。来年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

| | コメント (0)

ガマ仙人に会いに松本かえるまつりへ

_dsc6971-10

Photo_5 

   カエルの置物などを集めていたら、その中に「ガマ仙人」がいることに気づきました。ガマ仙人と関わりの深い三足のカエル(=ガマ)も集まっています。そういえば明治生まれのカエル・コレクター小澤一蛙(おざわいちあ)さんも晩年は仙人になりたいとおっしゃっていたとご遺族から伺ったことがあります。昨年から100年カエル館内に企画展示として紹介させていただいている、日本両生類研究会の創設者でカエルの先生で知られた岩澤久彰博士のコレクションも、ガマ仙人は特にこだわりのあったモチーフだったようです。

 今週末の22日(土)の松本かえるまつりで行う「カエ~ル大学2019」第1回講座では、あなたの身近にもいるかもしれないガマ仙人についてお話します。36人のガマ仙人(画像)に会えます。レジメを掲載しました。どなたでもご参加いただけますのでお越しをお待ちいたしております。

 

 

 

 

|

アボリジニの人々に伝わるカエルのお話「ティダリック」

Img235jpg-10

先月、テレビ番組「世界ふしぎ発見」(2019年5月18日放送)を見ていてカエルを〝発見〟しました。「ウルル・エアーズロック 太古の暗号が語る聖地の秘密」というテーマで、オーストラリアのアボリジニの人々の現在の暮らしの様子が紹介されていました。同番組では以前もアボリジニについて取材し、そのときアボリジニの人々が乾燥した土地での暮らしの中で水分を補給するために用いる動物としてミズタメガエルに注目していました。このカエルはそのきびしい生活環境の中で、体の中に水を貯め込むことができ、さらに人々はこのカエルから水分を摂取するのだそうです。

ミズタメガエルのことを知って思い出したのが、アボリジニに伝わる「ティダリック」というカエルのお話。ここに紹介した絵本は、絵本作家加藤チャコさんによる再話『おおきなカエル ティダリックーオーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話』(福音館書店「こどものとも」)です。表紙の絵には土鈴のカエルのようにお腹を膨らましたカエル、ティダリックが描かれています。お話によるとティダリックは昔々、大地の水という水を飲みほしてこんなお腹になったようです。さあて、困ったのは他の動物だち。一滴たりとも水が飲めなくなってのどがカラカラ。

何とかティダリックから水を取り戻すためにティダリックを笑わせる作戦を考えます。ところが、それが難しく・・・・・・。でも、何かを奪還する作戦に笑いを活用するというところにアボリジニの人々のユーモアを感じました。そして「世界ふしぎ発見」でミズタメガエルの存在を知り、このカエルがティダリックのモデルだったのかと納得。アボリジニの人々がミズタメガエルから水分を摂りながらこの物語を考えたのかもしれないと想像するととても愉快になりました。

_dsc5015

※オーストラリアではティダリックグッズ(写真右奥)も販売されていて広く知られた物語であることがわかります。(100年カエル館コレクションより)

 

 

 

| | コメント (0)

« 2019年5月 | トップページ | 2019年7月 »