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2018年12月

■カエ~ル大学2018最終講座でカエルが登場する絵本についてお話しました。

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2018年のカエ~ル大学は、11月17日土曜日に最終講座を行い、『カエル白書Vol.2』の発行を残すのみとなりました。学生の皆様をはじめ講座にご参加いただいた皆様に心から感謝申し上げます。現在、学生の皆様には、メールにて『カエル白書』へのご寄稿をお願いしております。今年出会ったカエルに関することについて書いていただければと思います。お待ちしております。
今年の最終講座は、100年カエル館東京ギャラリー(足立善立寺内)で開催している「絵本の中のカエルたち」展に合わせて、カエルが登場する絵本を紹介しました。絵本や童話に描かれたカエルについては、イソップ童話からアーノルド・ローベルの『がまくんとかえるくん』まで、欧米の名作童話を時系列的に紹介することを「カエルタイムズ」や100年カエル館の展示などで試みてきました。
100年カエル館には他にも、1970年代以降に出版された絵本の中に主役、脇役を問わずカエルが登場する本が集まっています。その中から今回は特に自然や生物学的情報が反映されている“カエルの絵本”を20冊ほど紹介しました。
カエルの場合、主な「棲息地」として池や沼や川が物語の舞台になっていることがあります。たとえば、「ひょうたんぬま」(『10+1ぴきのかえる』や「ちろりん川」(『かえるのべんとうや』)の近くにカエルが住んでいます。そうした絵本の表紙の見返しには見開きでその周辺の地図が描かれていることがあります。この地図を眺めているだけでカエルさんたちの生活が想像できて楽しい気分になります。そういえば、イギリスのケネス・グレアムの童話『たのしい川べ』でも挿絵を描いたE.H.シェパードが見返しにヒキガエル氏のお屋敷もある「たのしい川べ」の地図を描いていました。カエルが登場する絵本に地図が描かれる源流が『たのしい川べ』にあるといえるかもしれません。
絵本のカエルは『がまくんとかえるくん』にも見られるように、「種類」の違いでキャラクターが描き分けられることもあります。「鳴く」「跳ぶ」といったカエルらしさを表現するのに特徴的な行動は、物語の中でキャラクターをいきいきと描き出すのに適しています。
また、卵からオタマジャクシ、カエルへと姿形を変える「変態」や、「冬眠」に見られるような季節変化に応じたカエルの生活行動は、ファンタジックなストーリー展開につながっているようです。その一方で、自然界の生態系ピラミッドの中間に位置するカエルは、自分より大きい動物(天敵)と小さい動物(捕食する虫など)との関係がスリリングな場面をもたらし、絵本のページを繰るどきどき感につながっていると思えました。
ご参加の皆さんからもいろいろな絵本を紹介していただき、絵本を通してカエルのことを知る、もしくはカエルを通して絵本の魅力を知るといったことができるのではないかと思い、来年もまた講座のテーマに取り上げてみたいと思いました。

<100年カエル館&カエ~ル大学情報>

※2018年の100年カエル館(福島県喜多方市)の開館は終了いたしました。ご来館いただき誠にありがとうございました。

※2018年のカエ~ル大学講座は終了いたしました。

※カエ~ル大学は2018年の会員(学生)を募集しておりますので、ご希望の方は100年カエル館サイトからお申し込みください。講座は終了いたしましたが、年明けに「カエル白書NO.2」をお送りいたします。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッ

セイで時代をふりかえるサイトです。

「The 100-year frog collection museum」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/froggy_museum/ ※英文のサイトです。

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html 

※「カエルタイムズ」1号から10号の内容を収載した『カエラーたちのつぶやき』は100年カエル館HPから応募フォームでご購入いただけます。

価格 1512円(税込・送料無料)

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※『かえるる カエルLOVE111』(山と渓谷社)全国の書店等で販売中です。

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※新刊『ときめくカエル図鑑』(山と渓谷社刊 文・高山ビッキ 写真・松橋利光)販売中です。どうぞよろしくお願いします。

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