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2017年12月

■やっと会えたゴッホのカエル

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カエルグッズを集めていると、そのカエルのもつ意味を後から知ることが多々あります。ご覧いただいている画像は、100年カエル館東京ギャラリー(足立善立寺内)で2014年の第1回カエ~ルプチ大学祭を行ったときの展示で、カエルが描かれているポストカードとカエルグッズのコーディネートを50パターンほど行ったうちの1つです。

ポストカードの絵は、フィンセント・ファン・ゴッホが描いた「花魁」です。この画像では見えにくいかもしれませんが、花魁の絵の下に蛙が2匹(茶色と緑色)描かれています。ゴッホが日本に強く魅かれていたこと、そしてこの絵が江戸時代の浮世絵師の作品の模写だということは知っていたのですが、カエルが描かれている理由がわかりませんでした。

それでこの展示のときは、こんな解釈をしてみました。ゴッホは日本の花魁を西洋の魔女に見立てたのだ、と。中世のヨーロッパ絵画には魔女とカエルが一緒に描かれているものが少なくありません。魔女といえばグリム童話にもある「水晶玉」ということで、造形にガラス玉を活用したカエルグッズを組み合わせてみました。

このゴッホの絵は、現在、上野公園にある東京都美術館で開催中の「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」(2018年1月8日まで。その後1月20日から3月4日まで京都国立近代美術館にて)で実物を観ることができるので行ってきました。そしてこの絵が、「花魁(溪斎英泉による)」だけでなく、その背景になっている絵の左の方に描かれた2羽の鶴も、下の方に描かれたヒキガエルとトノサマガエルのような蛙も浮世絵からのモチーフの引用だということがわかりました。蛙は二代歌川芳丸の「新板虫尽」からの模写で、その錦絵も併せた展示を観ることができました。

この展覧会全体からは、ゴッホの、実際には目にしたことのない日本という場所への憧れの強さが痛いほど伝わりました。偶然ではありますが、それは魔女の水晶玉を通して見た日本だったのでしょうか、その日本への夢は現実を前にはかなくも消えゆくことになります。それでも日本の浮世絵師が捉えたと同様に愛らしく描かれたカエルたちに、ゴッホが日本に託した夢をいま改めて受け止めたいと思いました。

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<100年カエル館情報>

※2017年の開館は終了いたしました。ありがとうございました。2018年の開館につきましてはサイト上でお知らせいたしますので何卒よろしくお願いいたします。

※カエ~ル大学への入学(入会)は随時受け付けておりますので、ご希望の方は100年カエル館サイトからお申し込みください。

場所 : 100年カエル館

      〒966-0096福島県喜多方市字押切南2-6

      (旧桐工芸館裏、自動車用品ショップコクピット121隣)

開館時間 : 午後1時~午後4時

入館料  : 大人 500円 小中高生 100円

お問い合わせ 048-838-7360(ケーアンドケー内)

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッ

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