■100年カエル館のカエルアートコンテスト結果発表
今年2017年の秋は、喜多方市で毎年開催されている「蔵のまち アート・ぶらり~」(2017年10月6日~15日)に100年カエル館も参加し、同館は「カエルアートコンテスト」と称して20点ほど特設した展示品からご自分で「これはカエルアート」と思うものを選んでいただくイベントを行いました。ご参加いただきありがとうございました。
結果を発表いたします。
第1位に輝いたカエルは、24票を獲得した金属製のラッパを吹くカエル(画像)でした。
産地は不明ですが、その顔つきや体表の花のような柄からするとバリ島のウッドカービングのカエルに似ているような気もします。ただ、バリ島のカエルグッズというと、他にジェンガラ・ケラミックと呼ばれる陶器にカエルをデザインしたものも見られますが金属製はあまりないように思っていました。
その一方で、バリ島のモノづくりにはウブド村に移住して活動している欧米のアーティストの影響も大きく、このカエルも日本ではグリム童話で知られるようになった「ハーメルンの笛吹き男」のような不思議なイメージがあり、ひとつのカエルのモノの中にいろんな文化の交流の跡を想像することも可能です。そんなところが好評のポイントになったのかもしれませんね。
10位以内には、2位 陶芸作品「キングフロッグ」(結城美栄子作)、3位 ちり緬細工の三猿ならぬ三蛙、ロダンの「考える人」ならぬ「カンガエル」、東南アジアの荒彫りのカエル、6位 博多のマルティグラス社のガラス工芸のカエル、7位 陶芸作品の「児雷也」、8位 会津の張り子のカエル、喜多方在住の東條さんのクラフトバンドのカエルの楊枝入れ、バリのウッドカービングのカエルが選ばれました。(有効投票数204票)
今回、アーティストが制作したカエルから作り手不詳の工芸品のカエルや大量生産されるプロダクツのカエルまで、同じ舞台に立ったカエルたちがいろいろな視点のアート観で鑑賞されたことにカエルアートの将来性を感じることができました。今回の試みをもとに来年の「アート・ぶらり~」ではカエルアートのおもしろさをもっとアピールできる企画ができればと考えています。
●じっくり見て選んでいるカエルアートコンテスト参加者
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<100年カエル館情報>
※2017年の開館は終了いたしました。ありがとうございました。2018年の開館につきましてはサイト上でお知らせいたしますので何卒よろしくお願いいたします。
場所 : 100年カエル館
〒966-0096福島県喜多方市字押切南2-6
(旧桐工芸館裏、自動車用品ショップコクピット121隣)
開館時間 : 午後1時~午後4時
入館料 : 大人 500円 小中高生 100円
お問い合わせ 048-838-7360(ケーアンドケー内)
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<関連サイト>
「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com
※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。
「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u
「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッ
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カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html
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