■「青空カエル文化講座」に足を止めていただきありがとうございました。
2017年6月17日(土)は前回ブログ等でご案内したとおり、第16回松本かえるまつりに四柱神社(よはしらじんじゃ)の前で100年カエル館&カエ~ル大学「青空カエル文化講座」と称したトークイベントを実施しました。足を止めて聞いてくださった皆様に心から感謝申し上げます。
松本かえるまつりには、第1回と第10回に参加したことがあり今回は6年ぶりでしたが、カエル好きが思いっきり「カエルになれる!」ひじょうに貴重なお祭りであることを改めて感じました。以前、「カエルタイムズ」の社説にこのお祭りを「町おこしとしての新しいお祭り」と紹介したのですが、今では回を重ねて本来のお祭りがもっている社会的役割のような意味が表れて来ているのではないかと思いました。ストレス社会といわれる現代、たとえばケ(日常)を人間として一生懸命生きて、このハレの日にカエルである喜びを充分に味わえる場として松本かえるまつりが求められているのではないか、と。
私たちも今回は、カエルらしく野外で、お祭りらしく大道芸風に「青空カエル文化講座」に挑戦してみました。晴天にも恵まれ不慣れながら40分ほどのトーク、「カエルグッズ収集から見えたカエル文化の流れ」というテーマの同じ内容を2回行いました。
話の内容は、7000万年前のマダガスカル島にいたことが化石の発見でわかった南米産のツノガエルに似た全長40㎝ほどのカエルの話から、現在、日本のカエルからツノガエルも含めた世界のカエルまで自然界にどんなカエルが棲息しているかにカエラーさんたちの関心がとても高いことまで、カエルグッズを収集してきた視点でピックアップしたカエルと人間の関係史をたどりました。
その歴史の始まりにおいて、縄文時代には長野県でカエルの造形が曽利遺跡出土の深鉢に見られ、その深鉢同様容器の外側にカエルの造形のあるデミタスカップ&ソーサーをデザインした世界的な建築家伊東豊雄氏は、子ども時代を長野県で過ごし、松本かえるまつりにもカエルのイラストで協力されています。また、私たちが昨年福島県立博物館でカエルグッズのコレクションを紹介した、江戸の歌舞伎作者河竹黙阿弥のひ孫の河竹登志夫氏も、父の繁俊氏が長野県伊那谷の出身だったことから、小学生の頃夏休みを過ごした長野県でカエルが好きになったと生前語っていました。
ここ長野県の松本に「かえるまつり」が生まれたのは、遠い遠い昔、カエルとこの地に何か約束があったのではないか、そんなことを想像しながらお話させていただきました。
カエル大明神の神事
韮崎のカエルキャラクター、ニーラちゃんも参加
愛媛のカエルキャラクター、人気者の一平くん
最近の信楽焼のカエルにはツノガエルも
ナワテ通りのカエルキャラクターといえばゴータくんとメトバちゃん
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100年カエル館2017年の8月以降の開館スケジュールは以下の通りです。
■8月11日(金・祝)~13日(日)/8月15日(火)~20日(日)
■9月23日(土・祝)~24日(日)/9月26日(火)~30日(土)
※9月23日は午後3時より、カエ~ル大学講座「美術館に棲息するカエルについて」を開催します。
■10月7日(土)~9日(月・祝)/10月11日(水)~18日(水)/10月28日(土)~29日(日)/10月31日(火)~11月5日(日)
※10月末から11月初めは100年カエル館の庭の紅葉がとてもきれいです。紅葉とカエル・コレクションを観にいらっしゃいませんか。
<100年カエル館情報>
場所 : 100年カエル館
〒966-0096福島県喜多方市字押切南2-6
(旧桐工芸館裏、自動車用品ショップコクピット121隣)
開館時間 : 午後1時~午後4時
入館料 : 大人 500円 小中高生 100円
お問い合わせ 03-3981-6985(ケーアンドケー内)
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<関連サイト>
「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com
※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。
「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u
「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッ
セイで時代をふりかえるサイトです。
カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html
※『かえるる カエルLOVE111』(山と渓谷社)全国の書店等で販売中です。
※新刊『ときめくカエル図鑑』(山と渓谷社刊 文・高山ビッキ 写真・松橋利光)販売中です。どうぞよろしくお願いします。
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