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■滋賀県にカエル旅

今年2016年の春に〝滋賀県にカエル旅〟に出かけました。滋賀県とカエルといえば、カエルグッズを集めていると信楽町でつくられる信楽焼のカエルに親しみがありますが、今回は一度行ってみたかった竹生島中心に近江を旅しました。

竹生島や近江に惹かれた理由は、随筆家の故白洲正子さんの『近江山河抄』を読み、かの地の風景に秘められた古(いにしえ)より日本に暮らす人々の心にふれたかったこと。また、昨年、東京・下谷の寺町を取材する機会があり、江戸時代は寛永寺の寺領だった上野公園の不忍池、その中に造営された中島は、琵琶湖の中の竹生島に見立ててつくられたことを知り、その元祖として詣でたくなったからでした。そこを中心に巡る近江の地で、カエルに関わるものに出会えればいいなと・・・・・・。

果たして竹生島には龍神を祀り「阿吽(あうん)の龍」を据えた「白巳社(はくみしゃ)」があり、その前に信楽焼のカエルと赤茶色のパワーストーンがありました(画像)。

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ここの龍神様は「白巳大神(はくみおおかみ)」と呼ばれているので、その前にカエルがいるということは生贄的意味があるのだろうかと思って、竹生島神社に尋ねたところ、参拝者が増えるようにと3年ほど前から置くようになったとのこと。島内にはほかにもいくつか馴染みのある信楽焼のカエルが見られました。

カエルが信仰の対象になっているのは、木之本町にある木之本地蔵浄信寺の「身代わり片目蛙」(画像)。昔々、この辺りを通りかかった旅人が目を患ったところ、お地蔵様の願いで寺の池の蛙が自分の片目をその旅人に与え救ったという話に由来しています。日本三大地蔵のひとつとされる6メートルはあるお地蔵様の足元には今もたくさんの「片目蛙」が集まっています。

この「片目蛙」の話を初めて聞いたとき、カエルが犠牲を払ったのは立派だけれど、「カエルさん、辛かったんじゃないか」と真に受けました。しかし、旅の安全を守る道祖神とも関わる地蔵菩薩とカエルの組み合わせは、道祖神信仰の大元に存在する猿田彦大神とその使いのカエルとの関係につながっているのかもしれないと思うと近江に今も生きている、人とカエルと神仏の関わりの深さを感じました。

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米原(まいばら)から近江鉄道で30分ほどのところにある多賀大社は、元々「かえる子」と言われていたカエルの子どもがオタマジャクシと呼ばれるようになった由来とされる「お多賀杓子」で知られます(※)。オタマジャクシは「おたがじゃくし」のなまったものという説があります。境内には願いごとが書かれたたくさんのオタマジャクシ(お多賀杓子)が奉納されていました。(画像)

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※養老年間(717-724)、元正(げんしょう)天皇の不予(ふよ)にあたって御祈願があり、強飯(こわい)を炊き、神山のシデの木で杓子を作り、副えて奉ったところ、たちどころに平癒したという。この縁起により多賀大社では「お多賀杓子」を御守として授与するようになった。(多賀大社の縁起より)

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<100年カエル館情報>

2016年の営業は終了いたしました。ご来館ありがとうございました。

場所 : 100年カエル館

      〒966-0096福島県喜多方市字押切南2-6

      (旧桐工芸館裏、自動車用品ショップコクピット121隣)

開館時間 : 午後1時~午後4時30分

入館料  : 大人 500円 小中高生 100円

お問い合わせ 03-3981-6985(ケーアンドケー内)

100年カエル館コレクション展 「かえる曼陀羅」  ~100年カエル館から河竹登志夫さんへのオマージュ~ は11月10日で終了いたしました。ありがとうございました。

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※新刊『ときめくカエル図鑑』(山と渓谷社刊 文・高山ビッキ 写真・松橋利光)販売中です。どうぞよろしくお願いします。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッ

セイで時代をふりかえるサイトです。

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html 

※『かえるる カエルLOVE111』(山と渓谷社)全国の書店等で販売中です。

 

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