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■「大谷蛙」の由来のカエルに救われたお坊さんとは?

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石製のカエルは、100年カエル館のコレクションにもいろいろありますが(よろしければ100年カエル館HPのWebミュージアムをご覧ください)、日本でよく知られた石のカエルといえば和歌山県の那智の黒石のカエルと、この写真のような栃木県の大谷石のカエルでしょう。先週末、100年カエル館の資料整理に喜多方に行き、東京に戻る途中のサービスエリアで見つけました。

そこでは「今日も元気で無事カエル」と、交通安全祈願のために置かれていたのですが、「大谷蛙」がこの辺りで「五穀豊穣」「家内安全」を祈る地鎮守様として崇められているその由来も書かれていました。昔、観音様を彫っていたお坊さんが毒蜂に襲われそうになったときに、その毒蜂を食べて救ってくれたのが蛙だったそうです。でも毒蜂の襲撃は1回で終わらず、大群でやってきたときには1匹の蛙では手に負えなくなった。すると背中に背負った小蛙が大声で鳴き騒ぎ、その声を聞いてやってきた何万もの蛙が、毒蜂をすっかり平らげて退治してくれたのだとか。おかげでお坊さんは観音像を完成させることができました、と。

ところで、日本屈指の洞窟寺院で知られる大谷寺には、810年(弘仁元年)に、空海が千手観音を刻んで同寺を開いたという伝承があるそうです。カエルが救ったお坊さんとは、弘法大師、空海のことなのでしょうか。

喜多方市内を散歩しているときにも石のカエル(写真)を見つけました。玄関アプローチや庭にカエルを置いているお住まいが増えているような気がします。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

※Webミュージアムでは2011年に福島県立博物館で開催した「喜多方『100年カエル館』コレクション展」を画像でご覧いただいております。

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッセイで時代をふりかえるサイトです。

「キモノ・二・キガエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kimonokigaeru  ※ゆかたやキモノ着用で優待割引のある施設をご紹介するサイトです。

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html 

※『かえるる カエルLOVE111』(山と渓谷社)全国の書店等で販売中です。

 

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