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カエルイベント報告「フロッシュ×東急ハンズ渋谷店」ワークショップ2013.0325Night~0327

 「フロッシュ×東急ハンズ」ワークショップの2013年3月25日昼の部は同ブログ4月15日に報告いたしましたが、その後の3月25日夜の部から27日までについては以下に画像とともに報告いたします。

■第2回(3月25日夜)

テーマ:「カエルグッズと日本美術」・「江戸絵画に登場するカエルたち」

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カエルグッズを集めていると知らず知らずのうちに美術史、特に日本美術史に興味が湧いてきます。そこでこの日の夜の部では、府中市美術館学芸員の金子信久さんに「江戸絵画に登場するカエルたち」について語っていただきました。

カエルが描かれた江戸絵画が展示されることでカエラーさんにも注目されている(?!)府中市美術館。その企画をされているのが金子さんです。同館では5月6日まで「春の江戸絵画まつり かわいい江戸絵画」を開催しています。この企画中に伊藤若冲のあまり知られていないカエルの作品の発見があったというお話もありました。なんとカエルとフグの相撲の絵。実物はぜひゴールデンウイークに。

http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

■第3回(3月26日昼)

テーマ:「カエルと遊ぼう! カエルの絵本とカエルの飼い方」

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2日目の昼は、私が世界の名作童話に登場するカエルについてお話をさせていただき、写真家の松橋利光さんにカエルの飼い方について語っていただきました。いわばファンタジーのカエルとリアルのカエルの夢の共演となりました。松橋さんが連れてきたベルツノガエルは大人気。確かに愛嬌ありますね。

■第4回(3月26日夜)

テーマ:「カエルとカエルグッズのあいだ~自然から生まれたカエルグッズとカメラを通して見るカエル~」

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カエルグッズを集めていると、木製、土製、石製等々、自然素材を中心にカエルの物の材質が気になるようになります。カエルグッズが自然界の生き物であるカエルから生まれていることを実感します。そのことを私は生物学者の福岡伸一さんの著書『生物と無生物のあいだ』に倣って、「カエルとカエルグッズのあいだ」としてお話いたしました。

松橋さんには野外でカエルを撮影しているときのさまざまエピソードを披露していただきました。カエルは葉っぱの上でじっとしているときはなかなか見つけられない。発見するときはピョンと飛び跳ねた瞬間だったりすると、撮影することはできない。葉っぱに同化しているようなカエルをいかに見つけて撮影できるか、なかなか修行がいるようです。

■第5回(3月27日昼)

テーマ:カエルキャラクターと日本のカエル、世界のカエル

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アニメやマンガの国として評価の高い日本では、昭和30~40年代以降カエルのキャラクターもたくさん輩出しています。今回、カエ~ル大学学長として出演した私は、同僚(?!)であるけろけろけろっぴ教授やフロッグスタイル教授の功績を含めカエルのキャラクターについて解説いたしました。そのキャラクターたちの大もとになっていて、最近ではペットとしても人気の高い世界のカエルについて松橋さんに語っていただきました。

■第6回(3月27日夜)

テーマ:「カエルと人のあいだにあるもの~物語に由来するカエルグッズとカエルに関わる生き方のすすめ~」

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最終回は、昼間に話題にしたカエルのキャラクターの歴史に世界の名作童話や江戸絵画が関わっていること、また、日本はカエル好き、カエラーの歴史も長いのではないかという視点で語り、松橋さんにもカエルと関わってきた半生をフリカエルようなお話をしていただき、今回のワークショップの幕とさせていただきました。

ご来場の皆さま、関係者の皆さま、本当にお世話になりありがとうございました。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッセイで時代をふりかえるサイトです。

「キモノ・二・キガエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kimonokigaeru  ※ゆかたやキモノ着用で優待割引のある施設をご紹介するサイトです。 

※『かえるる カエルLOVE111』全国の書店等で販売中です。

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