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ノーベル賞とカエル、そしてiPS細胞

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  昨日(2012年10月9日)は、京都大学教授の山中伸弥iPS細胞研究所所長のノーベル生理学・医学賞受賞の報道に沸きました。山中教授の研究により一般の私たちもiPS細胞という言葉だけは耳にしていましたが、今回の報道によりそれが「皮膚などにいったん変化した細胞が、生まれた頃に逆戻りするという発見」、そしてそれは細胞の時計の針を巻き戻せるタイムマシン的な効果を示す「初期化(リプログラミング)」と呼ばれることも知りました。

  実はこの研究にもカエルが深く関わっていました。初期化の実現の可能性を最初に示したのが、今回同時受賞したイギリス、ケンブリッジ大学名誉教授のジョン・ガードン博士。博士は1962年(山中教授の生まれた年)、オタマジャクシの腸の細胞から取り出した核を、あらかじめ核を取り除いたカエルの卵に移植したところ、受精卵と同じようにオタマジャクシがうまれたそうです。

  さて、拙著『かえるる』ではノーベル賞とカエルの並々ならぬ関係についても言及しました。今年はカエルの科学に対する貢献度を知っているお二人がルチア祭でカエル勲章を授与されることを想像するだけでカエル好きにとっての栄誉にも思えます。ルチア祭では、また、受賞者は今後の研究の発展を願ってカエル跳びをするようですが、スポーツの能力も高い山中教授はみごとなカエルジャンプを披露することでしょう。

  ところで、本日発売の日刊ゲンダイで立教大学理学部教授の上田恵介氏が『かえるる』について「面白サイエンス読本」で取り上げてくださいました。サイエンスというには超文系的な視点でまとめた本なので恐縮しております。

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<関連サイト>

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッセイで時代をふりかえるサイトです。

「キモノ・二・キガエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kimonokigaeru  ※ゆかたやキモノ着用で優待割引のある施設をご紹介するサイトです。 

※『かえるる カエルLOVE111』(山と渓谷社)は全国の書店等で販売中です。

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