「フィガロジャポン」のなかで鳴いていたカジカガエル、ウシガエル
日々、“カエル”というフィルターのようなものを通してものを見るクセがついてしまったせいか、ファッション誌のページをめくっていてもカエルに関わることに目が留まってしまいます。「フィガロジャポン」2012年9月号の中に発見した“カエル”は、エッセイスト村上香住子さんの連載エッセイ「トマトの泪」に書かれていました。
村上さんは長くフランスで暮して女性誌の特派員としてエッセイなどを書いてきた方ですが、現在は日本在住。そのエッセイで彼女は、文化の発信といえばフランスならパリ、日本なら東京のような大都会という思い込みはもう古いのではないかという視点を提示しています。具体的には、宮城県栗原市のさらに山奥の村にある古民家を活用したアートスペース「風の沢ミュージアム&ギャラリー」で行われている展示イベント(※)を観に行き、来場者が次から次へとやってくる様子を見て思いを新たにされたようです。他の地域でもそのような地方発信のカルチャーが勢いをもってきているようだ、と・・・。
そして、そんな地方発信のカルチャーを盛り上げているのがカエル。エッセイでは次のように書かれていました。「~古民家の中で、カジカガエルとか、なんだかヘンな声で鳴くウシガエルの声をきき、最先端アートをみるのはなかなか新鮮な感覚だ。」
私の活動の周辺でも、アートやカルチャー、サブカルチャーが自然(ネイチャー)と新たな関係性を築いて展開しているのを感じる今日この頃。カエルが新しい文化と関わる可能性を見せ、カエル自身が何やら面白いことを発信しはじめているようにも思えたのでした。
※開催されていたのはアーティスト本濃研太のダンボール彫刻展(2012年10月21日まで)
※写真は山と渓谷社の勝峰富雄氏が奥鬼怒で撮影したカジカガエルです。石の間に隠れています。(本文とは関係ありません。)
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<関連サイト>
「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u
「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru ※エッセイで時代をふりかえるサイトです。
「キモノ・二・キガエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kimonokigaeru ※ゆかたやキモノ着用で優待割引のある施設をご紹介するサイトです。
※『かえるる カエルLOVE111』(山と渓谷社)は全国の書店等で販売中です。
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