府中市美術館「三都画家くらべ」後期展示でもカエルが見られます
府中市美術館「三都画家くらべ 京、大坂をみて江戸を知る」展の前期に展示された松本奉持のカエル(画像右の「蝦蟇図」)と初めて対面してきました。くりっとした目のまるっとしたカエルが掛軸の中に何の背景もなく描かれている様子が、カエル好きだったといわれる奉持ならではの画風と受け止め堪能しました。その他、カエルは最近行われた歌川国芳展でも注目されていた「金魚づくし ぼんぼん」もあり、江戸時代の絵画におけるカエルの活躍ぶりを見るのはとても楽しいものです。
同展は2012年5月6日(日)まで後期展示が行われています。今度は画像左のような狩野山雪の蝦蟇仙人が見られます。蝦蟇仙人も蝦蟇もともに人間臭い可笑しさがあり、お笑いコンビのようなやり取りが聞こえてきそうです。カエルに限らず江戸絵画には現代のお笑いに通じる作品もいろいろありますので、ゴールデンウィークにはぜひお出かけください。
「三都画家くらべ 京、大阪をみて江戸を知る」
■会場 府中市美術館
■後期 2012年4月17日(火)~5月6日(日)特集「人物画くらべ」
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