江戸時代のカエル好き、松本奉時(まつもとほうじ)に会う方法
20世紀の初めに日米友好の証しに日本から贈られたソメイヨシノの満開が話題になったワシントンDCでは、今日(2012年3月30日)からワシントン・ナショナル・ギャラリーで江戸中期の絵師伊藤若冲の「動植綵絵」が見られる美術展が始まった。展示された「動植綵絵」30幅の絵のなかには「池辺群虫図」というカエルが描かれた作品もある。
その伊藤若冲と同時代に生き、交流もあったという絵師に、大阪で活躍していた松本奉時がいる。元々は表具師で絵も描くようになったというこの絵師も、カエルの絵をよく描き、蛙の飼育やいわば当時のカエルグッズのコレクションにも興味のあった人のようだ。
大阪歴史博物館では、平成19年に「かえるの絵描・松本奉持と近世大阪画壇」というテーマの企画展が行われた。そのときは残念ながら見に行けなかったのだが、先日、大阪に行く機会があり、そのときの担当学芸員の方にお話を伺うことができた。そして奉時の住まいは大阪の江戸堀にあったと聞いたその日、宿泊したホテルが江戸堀のすぐ近くだったという偶然は、実際には何の痕跡も残っていないのだがタイムトリップするには充分だった。
ところで、今、東京では松本奉時のカエルの絵「蝦蟇図」(写真)の展示もある美術展が府中市美術館で行われているのでお知らせします。
「三都画家くらべ 京、大阪をみて江戸を知る」
会期 平成24年3月17日(土)~5月6日(日)
■前期 3月17日(土)~4月15日(日) 特集「花と動物」
■後期 4月17日(火)~5月6日(日) 特集「人物画くらべ」
※もちろん「蝦蟇図」は前期の展示になります。
※写真協力 府中市美術館
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