カエルの耳とイヌの耳
カエルは哺乳類なら耳になっているところが目になっているので、耳がないように見える。日経新聞1995年3月6日付けの夕刊に、作家の津島佑子さんが「カエルの耳」というタイトルでエッセイを書いていた。フランスの学生たちにアイヌ叙事詩について講義を行ったときの話。何につけ理屈っぽいフランス人気質に、アイヌの考えをそのまま受け取ってもらうことがとても大変だったという。
アイヌの考えでは、動物にしろ、人間にしろ、死ぬとき魂は一度「耳と耳の間」に止まり、そこから本当に死ぬときは、魂は昇天し、生き返るときは体のなかに戻るとされているらしい。津島さんは、アイヌ・ユカラのひとつ、カエルが人間に悪いことをした罰に殺される内容の叙事詩について話をしたときに、「そのカエルはいったん耳と耳の間にとどまり…」と説明したところで、フランスの学生たちは騒ぎ出した。「カエルに耳なんかない」と。
あるんですね、カエルには耳が…。目のヨコに蔵書印のような音を感じるこまくがある。写真のカエルは100円ショップで見つけたもの。三猿の「聞かざる」のように耳を隠しているが、実際、そのあたりにカエルの耳はある。右のワンちゃんの耳のようにわかりやすい耳じゃないけどね。因みに、このイヌの財布は昭和30年代のもの。
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