カエ~ル大学の田中ケロヨシ君と生物多様性
10月に開催したカエルトーク・イベント(上野動物園にて)では、A-Ark日本代表理事で安佐動物公園副園長の桑原一司さんに「生物多様性とカエル」ということで講演していただいた。昨年の今ごろ開催されて話題になっていた生物多様性条約締約国会議(COP10)によって一般的にも知られるようになった生物多様性という言葉。でも言葉だけが一人歩きしてわからないことも多いような気がして、桑原さんにカエルということに絞って語っていただいた。生物多様性には「種の多様性」「遺伝子の多様性」「生態系の多様性」があるようで、身近な自然環境に生物の種類が増えればいいというものでもないようだ。確かに人間の都合で入ってきた外来種によって絶滅に追い込まれる在来種がいることを考えるとわかるような気がする。一方で、桑原さんたちが力を入れているダルマガエルの繁殖の話では、田んぼにカエルが戻ってくると、他の生き物たちも戻ってくるという現象が見られたと言う。その生き物たちというのはきっと、カエルが食べる生き物もカエルを食べる生き物もいるのだろう。そんなイメージをカエ~ル大学的にグッズを使って表現してみると画像のようなポスターになる。センターには本学の学生田中ケロヨシくんがいる。居心地がいいとは限らない状況で元気に手を振るケロヨシくん。「生物多様性とカエル」ってこういうことかもしれない。
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