NIPPONは、やっぱりカエルの国だった
先週土曜日、10月22日、あいにくの雨模様のなか、秋のカエルトーク・イベント「カエルの国NIPPONにやってきた客人たち」は予定どおり上野動物園の動物園ホールで開催されたことをご報告いたします。企画した立場からもいろいろな発見があるイベントでした。
A-Ark日本代表理事の桑原氏によると、広島では姿を消していたトノサマガエルが、最近、平和記念公園の平和の鐘の下で棲息しているところを発見されたこと。
ひ孫そして民俗学者の目でラフカディオ・ハーンの生涯について研究している小泉凡氏からは、ハーンは人生の長い旅路の果てにたどり着いた日本で、カエルの声さえ美しいと感じる日本人、自分を受け入れてくれた日本という国に“オープンマインド”を見いだしていたこと。
角川書店渡辺啓之氏には、ケロロ軍曹が誕生して人気を博すまでを作者と最も近い編集者という立場から解説していただいた。ケロロ小隊の5人にはそれぞれモデルになった外国産のカエルがいることもわかった。
柳家我太楼師匠は、今回、カエルのクイズで後半に入る会場を盛り上げた。最後はかえる文化研究所の新倉所長を交えての「日本がカエルの国かどうか」話し合うディスカッション。私が先生方に質問するカタチで進行した。短時間で答えが出るはずのものではないが、「今回のすべての話を聞いて、日本がカエルの国だと思った方?」の挙手の求めに、ほぼ全員が手を挙げてくださった。この瞬間、ハーンがカエルを愛する日本人をオープン・マインドであると感じた理由がわかったような気がしました。
詳しい報告はまた改めて行いますが、ご来場いただいた皆さまにはこの場から心より感謝申し上げます。
100年カエル館・カエ~ル大学はこちらから http://kaeru-kan.com/kayale-u
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<関連サイト>
「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru
「キモノ・二・キガエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kimonokigaeru
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