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2011年9月

小泉八雲とカエルが私たちに語りかけること

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秋、カエルにとっても寒さが身に沁みる季節の到来。夏に会津で盛り上がったカエルたちのおしゃべりを、今度は東京・上野動物園でカエルを巡る文化のお話として楽しんでみませんか。10月22日(土)は、恩賜上野動物園 動物園ホールでのトークイベント「カエルの国NIPPONにやってきた客人(まろうど)たち」を開催します。ここでの客人たちとは、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とケロロ軍曹。基調講演はハーンについて、その曽孫で民俗学者の小泉凡氏がお話してくださいます。

小泉八雲とカエル。カエルタイムズでは広告欄で八雲好みの「蓮葉皿」を紹介したことがあります。そこにはカエルが一匹ちょこんと乗っています。実際にハーンは生前、蓮の葉にカエルをあしらった陶器製の皿をペン皿入れとして使用していたそうです。

写真のカエルの絵は、ハーンが描いたスケッチ。ハーンのカエルに対する親愛の情が伝わってきます。小泉凡氏によればこのカエルは間違いなくハーン自身を表現しているそうです。カエラーの共感を呼ばずにはおかない作品です。

ギリシャ生まれのハーンは、イギリスとフランスで教育を受け、アメリカで主に新聞記者として活動した後日本にやってきました。ニューヨークには20年ほど暮らしたといいます。

そのニューヨークの日本クラブで、9月30日から10月14日まで「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーンinニューヨーク」と題した、ハーンの初版本とハーンをアートで表現した造形美術展が開催されています。ニューヨークはハーンにとって日本行きの企画が実現した場所であり、その著作の大半が出版された場所。展示では著作の中に感じられるハーンの「オープン・マインド」が伝わる引用文をあわせて展示しています。

会期中は小泉凡氏の講演会も行われます。

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会期:2011年9月30日(金)-10月14日(金)

場所:ニューヨーク日本クラブ 1F 日本ギャラリー 145West 57th street,New York, NY10019  TEL(212)581-223 E-MAIL info@nipponclub.org URL www.nipponclub.org

【小泉凡氏の講演会】

日時:10月4日(火) 6:00pm-7:00pm

申し込み先:yhonda@nipponclub.org

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喜多方「100年カエル館」コレクション展が終わりました

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「この夏、会津にカエル」という合言葉で8月13日から始まった、福島県立博物館での喜多方「100年カエル館」コレクション展は、9月19日をもちまして無事終了することができました。短い期間ではありましたが、たくさんのご来場とご声援、本当にありがとうございました。

いろいろな出会いがあったように思えます。「あったように思えます」とは持って回った言い方ですが、私たちが直接出会ったというより、私たちのコレクションと出会っている皆さんとの出会いだからです。会期中何度かは会場に足を運び、カエルの置物よろしく佇んでおりました。カエルグッズに見えればいいなと思って、人間としての存在感は消していたつもりですがほとんど関心を持たれませんでした。

ご覧になっている方のなかには笑いが止まらなくなっている方もいらっしゃいました。私たちが笑いを誘うような仕掛けや説明をあえてしているからではありません。カエルグッズのポーズや表情がどうにも可笑しくてしかたがないようでした。

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カエルグッズというモノのもつ、人間に感動を与える力を知った瞬間が何度もありました。

壁まわり以外に50以上はある展示ケースをひとつひとつ時間をかけてじっくり見ている方も・・・。よほどカエル(グッズ)が好きなんだろうな、私はそこまで好きだろうか、と振りかえることもありました。

カエルグッズにこれほど人間のさまざまな感情を引き出す力があるとは・・・。

会期中はテレビの生中継やギャラリートークで私も話す機会がありましたが、カエルグッズについて語りつつも、その表現力はカエルグッズの足下にも及ばず歯がゆい思いをしたことも多々。それでも生中継を見てご来場くださった皆さまやギャラリートークを聞きに来てくださった皆さまに、心を込めてお礼申し上げます。

9月23日、24日は展示品の撤収のために再び福島県立博物館へ。「けんぱく」の皆さんの力をお借りしてカエルグッズたちをひとつひとつ梱包。翌25日には七日町を散策しました。ちょうど新撰組まつりが行われていて、阿弥陀寺で新撰組三番隊長の斎藤一さんのお墓参りをしたり、副長土方歳三さんがケガの治療のために逗留していたという宿、清水屋跡でその人を偲んだり・・・。もちろん、カエルグッズも発見。会津漆ぬりのお店、関漆器店で金箔のカエル(写真)を購入しました。

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未来の会津にカエル時間

100_3208 (極上の会津パンフレット裏面)

8月13日から始まった喜多方「100年カエル館」コレクション展は今日を含めて残り4日となりました。思いがけなくもたくさんの方々にご覧いただくことができました。本当にありがとうございました。

9月18日(日)には今回の展示について少しお話させていただきますので、もしよろしければ聞きにきてください。

また、いま会津は「極上の会津」をテーマに時間旅行ができる会津の魅力をアピールしています。私も高校3年間を過したあと、ほとんど足を運ぶことのなかった会津若松にこの夏何度か通うことができて、ここは(あの頃の私にとって)未来の会津なんだと思うことが何度かありました。未来なのに江戸、平安、古墳、縄文と、いつでも悠久の昔に戻っていけるのが会津の不思議さ。会津に行ったらまず鶴ヶ城のとなりにある福島県立博物館で会津の文化の全容を知ってから旅をするのがおすすめです。

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お待たせいたしました。カエ~ル大学を立ち上げました。

2011年9月9日。本日カエ~ル大学を創設いたしました。

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<関連サイト>

「コトバデフリカエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kotobadefurikaeru  ※エッセイで時代をふりかえるサイトです。

「キモノ・二・キガエル」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/kimonokigaeru  ※ゆかたやキモノ着用で優待割引のある施設をご紹介するサイトです。

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