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アメリカ自然史博物館に世界の蛙が大集合

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ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館といえば、映画「ナイトミュージアム」の舞台になった場所としても知られる。そこで2011年5月28日から2012年1月8日まで、世界の200種以上の蛙を生体展示する企画イベント「FROGS A CHORUS OF COLORS」が開催されているのでお知らせしたい。

この10年ほどで日本ではカエルへの関心がジワジワと広がり、生体展示からグッズの展示までカエルをテーマにしたイベントが増えた印象があるが、実は、アメリカでも同様の動きが起こっていた。その大きなきっかけのひとつに、「FROGS A CHORUS OF COLORS」というイベントがある。これはカエルタイムズ6号(2006年3月発行)でも取り上げたが、クライド・ピーリング・レプティランドが生体展示に協力してアメリカ各地の博物館を巡回してきた。

その皮切りとなったのが2000年に行われたアメリカ自然史博物館での同企画展で、今回は約10年ぶりの里帰り展となる。同館から届いたチラシやニュースリリースを見ると、さらに充実した内容になっているようで、人とカエルの関係が反映されたカエルグッズの展示にも力が入っている様子。これから仕事や旅行などでニューヨークに行く予定のある方は、ぜひアメリカ自然史博物館へお立ち寄りください。

<生体展示されているカエル3種>

①ブラジリアンミルクフロッグ/和名はジュウジメドクアマガエル。分布はブラジル北部、フレンチギアナ、ペルー、スリナムなど。樹上で生活していて木のうろなどで繁殖する。※(カエル文化的な鑑賞のポイント)きものにもなりそうなモダンな柄のカエル。きれいな水で染め上げる友禅のきものにも似て、カエルの自然界におけるクリエイターとしての能力の高さを評価したくなる。②ワクシーモンキーフロッグ/和名はソバージュネコメガエル。分布はアルゼンチンのチャコ地方、パラグアイ、ボリビアなど。乾季に乾燥から身を守るために体内の水分を逃さないよう全身にワックス状の分泌物を塗る行動をすることで知られる。※カエルは動物界のキング・オブ・コメディとしての評価も高い。③トマトフロッグ/和名はトマトガエル。分布はマダガスカル北東部。アントンギル湾周辺という限られた生息地に分布し、採集者に狙われやすいという問題もあるので、国際自然保護連合により、準絶滅危惧種に指定されている。※このカエルを見ると、威嚇のためとはいえなぜトマトに似てしまったのだろうと考えさせられる。カエル本人も驚いたような顔をしているが・・・。

(撮影)Joe McDonald,Clyde Peeling's Reptiland, Bill Love, Clyde Peeling's Reptiland

詳しくはwww.amnh.org

100年カエル館・カエ~ル大学へはこちらからhttp://kaeru-kan.com/kayale-u

 

 

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