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二人のケビンさんとカエル

20101222

「井の中の蛙」といわれて、世界が狭い存在の代表のように思われているカエルだが、なかなかどうして私は「カエル」に積極的に関わるようになって世界がとても広がったような気がしている。インターネットが浸透したおかげで、カエルに関して知りたいことを問い合わせれば、必要な情報や画像は世界中から集めることができる。その際の共通語は英語だが、”日本人英語”でそれほど困ることはないようだ。要するに何を求めているのかがはっきりしていれば、「カエル」という共通の関心ごとであることも手伝ってコミュニケーションは成立しているのかもしれない。

 カエルタイムズを創刊して比較的間もない頃、オーストラリアの両生類リサーチセンターのリディアさんにインターネット上で知り合ったことは、ケイン・トードについての記事の中でも書いた。その後、ツボカビの脅威が、蛙に関わる人々の間で緊急の対策を要するテーマになり、リディアさんの上司であるマランテリ氏が2007年に来日。上野動物園のビバリウムを訪問されたときにお会いし、取材させていただいた(カエルタイムズ10号に掲載)。

 その時、やはりツボカビに関するアドバイザーとしてアメリカから来日されていたのがA-Arkのケビン・ジッペル博士。あまりお話することはできなかったが、カエルタイムズは手にとってご覧になっていた。

 国際カエル年のとき、私たちは国際カエル年JAZA実行委員会のポスターの制作を担当させていただいた。そのポスターに使用する蛙の画像の件でメールのやりとりをさせていただいたのが、やはりA-Arkのケビン・ジョンソン博士(豪)。

 その二人のケビンさんが2011年1月に来日する。A-Ark種選定会議に出席し、「両生類の箱舟 A-Ark ワークショップ in 広島」で講演会やフィールドツアーに参加される。これはA-Ark日本(代表理事 桑原一司氏)が今年2010年に立ち上げられたことで、その活動の一環として広島の安佐動物公園で開催されるもの。詳しくは100年カエル館HPのカエルインフォでも告知するので、蛙が活動時期に入る前のひととき、二人のケビンさんと共に蛙と人のこれからについて考えてみませんか。

※写真は2007年に上野動物園ビバリウムに来訪したケビン・ジッペル博士。

 

 

 

 

 

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