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2010年12月

2010年をフリカエル、2011年をムカエル

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2010年も間もなく終わり、また新しい年を迎えます。2010年はどんなカエルとの出会いがあったでしょうか。今年、カエルタイムズは1回しか発行できませんでしたが、待望の「カエル文化シンポジウム」を2回開催することができました。かねてから想像していたカエル文化のおもしろさに真正面からぶつかってみたことで、カエルの世界の新たな地平を切り開けるような手応えを感じました。2011年は、その経験を活かして引き続きトークイベントなどを企画いたしますのでご期待ください。

 2011年は2月11日からジュンク堂書店池袋店の理工書フロアでカエルフェアを行いますのでお楽しみに。カエルタイムズは1月末頃~2月初旬に13号を発行予定しています。

 最近は、一般紙の政治・経済面で「茹でガエル」という文字が目に飛び込むことがあります。危機に際して生温い考えでいるといずれ取り返しがつかなくなることの喩え(たとえ)に使われているようです。

 田んぼや里山のみならず、アートや文化、社会生活の意外なところにカエルは潜んでいます。「大方は同じ顔なる蛙かな」は、夏目漱石の一句ですが、写真のカエルグッズのように確かに基本の構成は単純でみんな同じような顔のカエルたち。でも、どこかが違う。その違いこそが魅力なのかもしれませんね。2011年もあまたある現象のなかから“カエル”を発見して、その意味するところやおもしろさを探っていきたいと思います。

 2011年もどうぞよろしくお願いします。

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二人のケビンさんとカエル

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「井の中の蛙」といわれて、世界が狭い存在の代表のように思われているカエルだが、なかなかどうして私は「カエル」に積極的に関わるようになって世界がとても広がったような気がしている。インターネットが浸透したおかげで、カエルに関して知りたいことを問い合わせれば、必要な情報や画像は世界中から集めることができる。その際の共通語は英語だが、”日本人英語”でそれほど困ることはないようだ。要するに何を求めているのかがはっきりしていれば、「カエル」という共通の関心ごとであることも手伝ってコミュニケーションは成立しているのかもしれない。

 カエルタイムズを創刊して比較的間もない頃、オーストラリアの両生類リサーチセンターのリディアさんにインターネット上で知り合ったことは、ケイン・トードについての記事の中でも書いた。その後、ツボカビの脅威が、蛙に関わる人々の間で緊急の対策を要するテーマになり、リディアさんの上司であるマランテリ氏が2007年に来日。上野動物園のビバリウムを訪問されたときにお会いし、取材させていただいた(カエルタイムズ10号に掲載)。

 その時、やはりツボカビに関するアドバイザーとしてアメリカから来日されていたのがA-Arkのケビン・ジッペル博士。あまりお話することはできなかったが、カエルタイムズは手にとってご覧になっていた。

 国際カエル年のとき、私たちは国際カエル年JAZA実行委員会のポスターの制作を担当させていただいた。そのポスターに使用する蛙の画像の件でメールのやりとりをさせていただいたのが、やはりA-Arkのケビン・ジョンソン博士(豪)。

 その二人のケビンさんが2011年1月に来日する。A-Ark種選定会議に出席し、「両生類の箱舟 A-Ark ワークショップ in 広島」で講演会やフィールドツアーに参加される。これはA-Ark日本(代表理事 桑原一司氏)が今年2010年に立ち上げられたことで、その活動の一環として広島の安佐動物公園で開催されるもの。詳しくは100年カエル館HPのカエルインフォでも告知するので、蛙が活動時期に入る前のひととき、二人のケビンさんと共に蛙と人のこれからについて考えてみませんか。

※写真は2007年に上野動物園ビバリウムに来訪したケビン・ジッペル博士。

 

 

 

 

 

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太古の記憶もよみがえるカエルのデザイン「ゴドガンテーブル」

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  写真はオランダのデザイナーチームによる木製のテーブル「ゴドガンテーブル」。サイズは260×90×75cm。トップから片側のサイドにかけておびただしい数のカエルやオタマジャクシが彫り込まれている。日本でもギャラリー「ル・ベイン」(東京・港区)で展示されたことがある。

 残念ながら実物を見ていないのだが、写真を見ただけでもすごいと思い画像をお借りした。一瞬目をそらしたくなる受け入れ難さと不思議な快感が同時に湧き起こり、現代人の脳の中に残っている太古の記憶がよみがえるようなデザインだと思った。私たちが10月に行ったカエル文化シンポジウムではカエルの絵柄が施された縄文土器についても語られたが、人間の食生活まわりとカエルが違和感なく結びつくことに、紀元前の昔につくられた縄文土器とこの現代のデザインはおしえてくれる。

デザインはVan Eijk & Van der Lubbe によるもの。カエルの彫刻はインドネシアのウッドカービングの職人たちが担当している。「ゴドガン」というのはたぶん「カエル」という意味だろう。以前、バリ島のガイドブックを編集したときに、「コトッ」とか「ゴドッ」とかいう響きはカエルを差し、カエルはバリの神様なので「まこと」という名前の日本人は大切にされると聞いたことがある。

 来年初めに発行するカエルタイムズ13号では、このゴドガンテーブルの制作風景の写真や制作秘話などを掲載しますので乞うご期待。

作品名:Godogan 

デザイン:Van Eijk & Van der Lybb                                            

 

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