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カエルも妖怪も記録的な猛暑の夏をどう乗り切っただろうか

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 朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」は間もなく終了するが、妖怪の漫画で知られる水木しげるさんと奥さんの生き方が苦労を乗り越えてきたのにしみじみと可笑しく、毎日観ることでじんわりと力をもらったような気がした。

 先週の放送分でこんなシーンがあった。長く人気漫画家として突っ走ってきた水木さんだが、仕事が減りスランプに陥る。そんな時に子どもたちに妖怪の話をする依頼を受けて行った川原で、小豆洗いという妖怪に出会う。そして「最近は住みにくくなった」と嘆く妖怪のために「妖怪事典」を描き始める。

 この妖怪事典シリーズのひとつに「中国妖怪事典」があり、そのなかにカエルの妖怪も描かれていてカエルタイムズ8号(2006年7月発行)の妖怪特集に画像をお借りして紹介させていただいたことがある。

 「玄陰池の蛙」という話で、石憲(せきけん)という名の商人が旅の途中、蛙に化かされた話だ。今年のような猛暑だったのかもしれない。日射病にかかったのか気分が悪くなって大きな樹の下で休んでいる石憲に、褐色の衣を着た僧侶が自分の庵で休まないかと声をかける。連れて行かれたのが「玄陰池」という大きな池。そこではたくさんの僧侶が水浴びをしている。しかし、その様子を見て石憲はゾッとする。僧侶の顔が皆同じなのだ。あわてて逃げようとする石憲だが、池の中から伸びた手で水の中に引きずりこまれる。気づいたときは元の大樹の下。でも確かに全身びしょぬれになっていた。翌日、もう一度その池に行ってみるとたくさんの蛙が泳いでいる。そのなかには一匹の大きな褐色の蛙もいた。

 今回ここで紹介した写真は、蛙にやはり妖怪的なものを感じるというアーティスト相場るい児さんの陶製のカエルアート作品。「じっと考えているような存在感、ヌメヌメした皮膚感、手足を縮めて丸まる造形感のすべてが妖怪的」だという。

 相場さんは今週土曜日(11日)まで福岡市にある「GALLERYやすむら」でウサギをテーマに、カエルアート作品でもおなじみのオブジェ作家細見博子さん、ウサギが創り出す世界観に魅入られた彫刻家堀澤大吉さんとともに3人展を開催中です。お問い合わせ:092-531-8803(GALLERYやすむら)

 アーティストの創作意欲を駆り立てる、カエルとウサギ。月にすんでいるのは果たしてどっちか。この秋、足立善立寺で開催するシンポジウムのなかでも議論が盛り上がりそうです。

 

  

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