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両生類誌とカエル博士

100_1013  蛙やサンショウウオなど両生類について調査

研究している人々が、共通のテーマで情報交換

をする研究会に「日本両生類研究会」がある。

そして同会が編集発行している会誌が

「両生類誌」であり、私もこれまで何度か寄稿

させていただいた。

 私でも寄稿できるということで、かなりオープン

な会誌と思われるかもしれないが、基本的には

両生類に関する自然史的な研究報告を中心と

した専門的な論文で構成されている。

 そんな会誌に、カエルグッズの蒐集という、

両生類についての研究というにはあまりに人間

に偏ったテーマを扱う私が、寄稿するきっかけは、

同会の初代会長、動物学者の故岩澤久彰先生

との出会いだった。

 先生は10年ほど前、それまで勤められていた

新潟大学を退官されたばかりの頃に、100年

カエル館を始める前のわが家を訪ねてくださっ

た。父の旧制中学の同窓で、弘前大学の学長を

務められた故手代木渉先生と岩澤先生がお知り

合いだった。科学者としてカエルを素材に研究し

ながら趣味でカエルグッズも集められていた先生

は、喜多方の骨董店を訪れたときにわが家の

カエルグッズコレクションのことを耳にされたらし

い。それがたまたま手代木先生の知り合いだった

というわけだ。

 私たち姉妹がカエルグッズを集めるようになっ

たのは祖父の影響だが、カエル文化のようなも

のを仕事にするようになったのは岩澤先生の

存在が大きいと思っている。

 先生は発生や内分泌の研究の材料として

カエルと出会い、カエルと共に生き、カエル

グッズさえもいとおしいと感じて集めるように

なり、晩年は環境ホルモンのカエルに与える

影響などを研究され、カエルが暮らしにくく

なった自然環境の変化に危機感を抱いて

おられた。

 先生が亡くなられた2年後の2008年が「国際

カエル年」という、カエルを絶滅や減少から救う

キャンペーンが行われたのも、カエルを心配

する先生の思いがいまだ強いからと思えて

ならない。

 私たちは”カエルに詳しい企画業者”として

さまざまな国際カエル年イベントに関わらせて

いただいた。最近発行されたばかりの両生類誌

最新号(No.19)では、その報告をしている。

 また、両生類誌には先生の遺志を継ぐ研究者

の方々の論文などが掲載されているので、カエル

や両生類についてより深く研究されたい方や

専門的に学びたい学生の方々などにぜひ読んで

いただきたい。

 そして私は難しい論文の合間にちょっと一

呼吸ついてもらえるようなカエルのエッセイを

これからも寄稿させていただきたいと思って

いる。

※「両生類誌」にご興味のある方は

100年カエル館までご連絡ください。

TEL03(3981)6985

 

 

 

 

 

 

 

 

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