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鶴ヶ城とカエル

100_1993

   

 先週の木曜日、学芸員研修を

受けるために会津若松にある

福島県立博物館に行った。

同博物館は鶴ヶ城(写真)の前にある。

9時20分の受付までに時間があった

のでお城の公園内を散歩する。

高校時代の三年間、喜多方から通っていた

ので決して初めて見るものではないのに、

久しぶりに目にして気づいたことがあった。           

「そうか、このお城は会津の人間にとって

父親のようなものだったんだ」と、今年、

父親を亡くして改めて思った。お城が燃えて

いると勘違いして絶望した白虎隊の少年

たちの気持が我がことのように感じられた。

 研修ではいろいろな体験学習をさせてもらった。

アンモナイトや三葉虫、恐竜のウンチなどの化石

に触ったり、キリモミなどの道具を使って摩擦式で

火を起こしたり、会津の民具づくりに欠かせない

こも編みや糸つむぎを体験したり、また、米俵や

火縄銃に触れたり、掛け軸や花器の親しみ方・

扱い方を教えていただいた。

 この県立博物館ができたのは、私が東京で

生活するようになってからなので、足を運んだ

のは初めてだった。今回、自然、考古、民俗、

歴史、美術と多岐にわたり、それぞれの専門

分野の学芸員の方々からご指導をいただいて、

皆さん各分野に通じる雰囲気を備えていらっしゃ

ることに日頃の研鑽のほどが伝わった。私の

場合、「カエル学」を伝えていく者としての雰囲気

というのがどんなものかわからないが、とにかく

がんばっていきたい。

 かの司馬遼太郎氏も書いていたが、会津藩の

学問に対する求道精神はとても高かったと聞く。

研修が始まる前に鶴ヶ城を見たこともあり、

研修中、一瞬、会津藩校日新館に通う会津藩士

の子息のような気持ちになった。

 因みに幕末・戊辰戦争時の家老西郷頼母邸を

復元した会津武家屋敷には石造のカエルがいる。

これは昭和62年に姉妹施設として日新館を復元

したときに中国から贈られたものだそうだ。

 会津にカエル旅の際にはぜひ会いに行って

ください。

 

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