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アーサー・ビナードさんとカエル

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この前の日曜日(28日)に相模原市立博物

館の大ホールで、詩人のアーサー・ビナード

さんの講演が行われた。演題は「トノサマガ

エルになる方法~日米の文学と環境をめぐっ

て」。日米の文学を比較して日本語で語る、

英語を母国語とする作家や研究者はこれま

でもいたが、「カエル」をテーマに英語的思考

と日本語的思考の両方を働かせて、日本語

を使用する聞き手の前で講演をしたのは、

世界広しといえどアーサーさんぐらいでは

ないだろうか。しかもその語り口はとても親し

みやすい。

 アーサーさんの作品に「トノサマガエルに

なる」という詩がある。オタマジャクシがトノ

サマガエルになるまでの体の変化を言葉の

変化で追ったまさに実験的な詩だ。講演で

はこの詩が生まれた理由も語られた。オタ

マジャクシは尻尾だけの状態から後ろ足が

生えた状態、前足も生えたけれど尻尾も

ある状態とそれぞれ違うのに、オタマジャ

クシというひとつの名前しかないことに

疑問を感じて作られたという。ひとつひとつ

の生き物に対する視線がやさしい。

 カエルタイムズではこの詩がまだ出版化

される前にテレビで紹介されているのを

見て掲載させていただいたのが、私たちが

アーサーさんと出会うきっかけだった。

 冒頭の写真は今回の講演とは直接関係

ないが、この象牙でできたカエルのように、

カエルはめいのう(鳴き袋)を膨らまして鳴

くことでさまざまなファンタジーを生み出し

ている話もあった。

 体がふくらんで、ふくらんでビッグ・バン!

宇宙の起源さえカエルにあるのではないか

と思えるほどワクワク楽しいアーサーさんの

お話だった。

 

 

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