スキスキ大スキ!カエル展はじまる 1 カエルアートの魅力
相模原市立博物館の「スキスキ大スキ!カエル展」が始まった。
自分たちもかかわった立場でいうのもなんですが、これまでにない
タイプのカエル展になっているのではないかと思っている。10年ほど前、
千葉県立中央博物館で「カエルの気持ち展」が開催された。カエルという
生物に対してより人間的な捉え方をして、人とカエルの関係に迫って
カエルがおかれている現状を浮かび上がらせた点で画期的な展示だった。
あれからずっとカエルは私たち人間に何かを訴え続け、特にこの季節に
なると各地でいろいろなカエル展を開かせ、昨年は「国際カエル年」に制定
され世界中でカエルのイベントが行われた。それでもカエルは気が済まない。
そうして企画されたのが「スキスキ大スキ!カエル展」ではないかと思って
いる。何がポイントかというと、タイトルどおりカエルの面白さ、可愛さ、美しさ、
不思議さ、つまりカエルの魅力がいっぱい、いっぱい詰まっているのである。
それをわかりやすく伝えてくれるのが、カエルアートだ。先回のこのブログで
カエルアート・コンテストの審査会に参加したことを報告したが、同展初日は
その受賞者の表彰式が行われた。受賞者の皆さんは子どもさんも大人の方も
それぞれに雰囲気のある方ばかりで、「ふだんどこに生息しているのだろう」と、
この世に「カエルの世界」が存在することがにわかに信じられるような気がした。
同展では出品作品がすべて見られるのでぜひご覧いただきたい。
さらに同展では女子美術大学の学生さんの作品による「カエル美術館」の展示
がある。そして、彼女たちとカエルの写真家、松橋利光さんとの壁面いっぱいを
使ったコラボレーションも楽しめる。カエルはこの地球上に人間が登場する以前
から生息し、環境に合わせて進化して、いま私たちと暮らしている。生物としての
デザイン性もかなり進化しているのではないだろうか。同展の展示のひとつに
松橋さんによる日本のカエルと海外のカエルの成体展示もあるのだが、その
形体と動きだけで笑いがとれるデザイン性は、アーティストたちを魅了してやまない
のだろうと納得できた。
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