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2024年4月 8日 (月)

今年は京の都にもカエルアートマンが翔んで上洛。/かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル87「ほっと・ねっと」2024年3月

かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル87

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<今年は京の都にもカエルアートマンが翔んで上洛。>

100年カエル館 

高山ビッキ

 

毎年弥生三月、京都で冬の空気感と春の光りを同時に感じる機会があります。

さらに今年は、100年カエル館では春に開催する「カエルアートマン展」を9月に京都でも開催することになり、その打ち合わせも兼ねて訪ねました。

思えば私たちの「カエル文化」をテーマにした展示イベントは、京都とのご縁で始まりました。

まだ100年カエル館を創設する前の2002年。当時、東京・赤坂アークヒルズにあった、京都市の観光物産のためのアンテナショップ「京都館」で「京都に・恋し(小石)・カエル」展と題した企画展を開催しました。

カエルの魅力をその頃考えられるだけ詰め込んだ企画でした。タイトルは学生時代を京都で過ごした父が晩年、蛙を詠んだ俳句に「恋し」と「小石」を掛詞にしていたことがヒントになりました。

京の都に上洛するカエルたちのイメージで、10人以上のアーティストによる「小石カエル」が疑似藻の上で楽しく遊んでいるようにエントランスに展示。京友禅作家に染めて頂いたタイトル・タペストリーを天上から吊り下げて(写真)。

また会場空間のポイントにはカエルの案内役として喜多方から銅製、陶製、木製などの大きめのカエルたちを送って展示しました。

併設で同時開催した「京都の美術史に登場したカエルたち」では、「鳥獣戯画のカエル」(平安・鎌倉)、「織田信長の三足の蛙の香炉」(安土桃山)、「伊藤若冲のカエルの絵」(江戸中期)についてパネルで紹介。そして京都・大山崎にあるアサヒグループ大山崎山荘美術館からお借りした、明治時代に日本で活躍して京都とも縁のある英国人陶芸家バーナード・リーチの「カエルの絵皿」は実物を展示。現代作家の日本画も展示しました。

さらに京都中を歩き回って陶器、縮緬、和紙、蒔絵など京都ならではの工芸のカエルグッズを集めて販売しました。

関連イベントとして、大ガマが登場する歌舞伎「児雷也」で知られる河竹黙阿弥のひ孫で演劇研究家の河竹登志夫さんに「伝統芸能とカエル」についてお話して頂いたのも懐かしい思い出。

かなりヤンチャな企画でしたが、今も「伝説のカエルイベント」と言っていただくことがあります。振り返るとその後100年カエル館で企画するイベントの基本にすべてトライしたような気がします。

2024年秋、カエルアートマンが喜多方から京都に翔びます。

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「100年カエル館」 https://kaeru-kan.com

「カエ~ル大学」https://kaeru-kan.com/kayale-u

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