カエルカードで「かわいい!」の多様性を伝えたい。/かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル79「ほっと・ねっと」2023年7月
<カエルカードで「かわいい!」の多様性を伝えたい。>
高山ビッキ(100年カエル館)
春夏秋冬、四季の移り変わりを楽しめるのが日本の魅力のひとつ。でも最近は春と秋があまりに短く、二季になってしまったかのようです。
本来なら夏日には間のあるはずの6月25日も、すっかり夏の暑さとなった信州、長野県松本市。ここでは毎年この時期にカエルをテーマにした日本で最大規模のお祭り「松本かえるまつり」が開催されます。今年100年カエル館は4年ぶりに出店参加してきました。
4年前はこのお祭りで「カエ~ル大学講座」を行って、「ガマ仙人」をテーマにお話させていただきました。今回は100年カエル館オリジナルのミュージアムグッズとして制作した「カエルカード」を販売しながら、間もなく同館を再開するお知らせをして参りました。
ポストカードサイズのこのカエルカードは、アートとして描かれたカエルをコレクションしたり、フレームに入れてお部屋に飾ったりなど、生活の中で「カエル」の楽しさを取り入れていただきたいと制作したものです。自然に棲息するどのカエルがどんな「カエル」としてアート表現されているか、カードに種名を表記し、種ごとの分布や生態などの説明も付けています。
ここに紹介した絵は、私たちが「カエルアートマン」としてシリーズ化しているカードで、キャラクター的に表現されていますが、作者である柴田まさる氏はトウキョウダルマガエルから発想して描いています。
カエルアートマンのカードを今回は20号中13号までを販売しましたが、特にウシガエルとニホンアマガエルに人気がありました。カエルアートマン以外でも、何という種名かがわかるカエルのフロント(前から見た姿)やバック(後ろ姿)を写実的に描いた作品などを販売しました。
「カワイイ!」とか「オシャレ!」と言って手に取ってくださる方、また無言でそれぞれの「カエル」と向き合い「コレ!」と思った一枚を選んでくださる方、「みんなかわいくて選べない」と迷っている方もいらっしゃいました。
人によって好き嫌いが分かれるとも言われるカエルですが、生きもののカエルがアートとして表現されたカードから自分のお気に入りを発見する瞬間に、そのカエルを愛でる気持ち「かわいい!」の多様性が現れているようでした。
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<関連サイト>
「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com
「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u
カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html
※ブログ「高山ビッキBlog」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/vikkiも配信中です。
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