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2023年8月

2023年8月21日 (月)

土と木のカエルと土木の世界に生きたアマガエル/かえるモノ語り―自然と文化をつなぐカエル80「ほっと・ねっと」2023年8月

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<土と木のカエルと土木の世界に生きたアマガエル>

高山ビッキ(100年カエル館)

 

 人の手から産まれた土物のカエルと水田や湿地に生息するツチガエルは、「土」という言葉でつながります。そして、天然木の素材感を活かして作られたカエルの置物は、英名をTree Frogと表記する樹上生活をするカエルにつながり、アマガエル(Japanese Tree Frog)やアオガエル(Forest Green Tree Frog)にとって森林の樹上は大切な生息環境であることを感じさせます。

 土と木。

 現在、100年カエル館を営む私たちの実家は土木業を営んでいました。

 同館はコロナ禍のあいだ休館していましたが、9月から月の前半の10日間ほどですが開館いたします。(詳しい日程は毎月の開館前にウエブサイトでお知らせいたしますのでご来館いただければうれしいです。)

 8月は16日から19日の4日間プレオープンとして開館いたしました。再開にあたっては、本館の和室の展示室を「日本文化の源流とカエル」と、いささか大層なテーマで展示構成し、中央の展示台に柏(かしわ)槐(えんじゅ)欅(けやき)一位(いちい)など、北海道から九州までの天然木で作られた、比較的大振りのカエルをご覧いただきました。

 その多くが、両親が各地にドライブに出かけ購入してきたカエルです。写真は栃木県日光産のカエルです。

 同展示室では、両親が集めた焼物のカエルも展示していて、土と木のカエルは私たちにとって、土木の世界に生きた父を今も身近に感じさせてくれます。

 父は「土木」の仕事の世界が自然環境への理解なしには成り立たないことを、誰に言うこともなくつぶやくことがありました。天候の変化に人一倍神経を使い、大雨になれば現場に向かいました。

 二ホンアマガエルは気圧の変化に敏感で雨が降りそうな空模様の時に鳴くことが多いことから、「雨蛙」と呼ばれています。

 父の名前は連天(れんてん)といいます。生まれた時から天に連なっていた父は、土木の仕事のために気象の変化を常日頃から神妙に受け止めた、まさに「天蛙(あまがえる)」だったのかもしれません。お盆の季節にツリー・フロッグ、父が一生懸命集めた木のカエルを見てそんな思いに駆られました。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html

※ブログ「高山ビッキBlog」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/vikkiも配信中です。

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2023年8月16日 (水)

カエルカードで「かわいい!」の多様性を伝えたい。/かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル79「ほっと・ねっと」2023年7月

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<カエルカードで「かわいい!」の多様性を伝えたい。>

高山ビッキ(100年カエル館)

 

 春夏秋冬、四季の移り変わりを楽しめるのが日本の魅力のひとつ。でも最近は春と秋があまりに短く、二季になってしまったかのようです。

 本来なら夏日には間のあるはずの6月25日も、すっかり夏の暑さとなった信州、長野県松本市。ここでは毎年この時期にカエルをテーマにした日本で最大規模のお祭り「松本かえるまつり」が開催されます。今年100年カエル館は4年ぶりに出店参加してきました。

 4年前はこのお祭りで「カエ~ル大学講座」を行って、「ガマ仙人」をテーマにお話させていただきました。今回は100年カエル館オリジナルのミュージアムグッズとして制作した「カエルカード」を販売しながら、間もなく同館を再開するお知らせをして参りました。

 ポストカードサイズのこのカエルカードは、アートとして描かれたカエルをコレクションしたり、フレームに入れてお部屋に飾ったりなど、生活の中で「カエル」の楽しさを取り入れていただきたいと制作したものです。自然に棲息するどのカエルがどんな「カエル」としてアート表現されているか、カードに種名を表記し、種ごとの分布や生態などの説明も付けています。

 ここに紹介した絵は、私たちが「カエルアートマン」としてシリーズ化しているカードで、キャラクター的に表現されていますが、作者である柴田まさる氏はトウキョウダルマガエルから発想して描いています。

 カエルアートマンのカードを今回は20号中13号までを販売しましたが、特にウシガエルとニホンアマガエルに人気がありました。カエルアートマン以外でも、何という種名かがわかるカエルのフロント(前から見た姿)やバック(後ろ姿)を写実的に描いた作品などを販売しました。

 「カワイイ!」とか「オシャレ!」と言って手に取ってくださる方、また無言でそれぞれの「カエル」と向き合い「コレ!」と思った一枚を選んでくださる方、「みんなかわいくて選べない」と迷っている方もいらっしゃいました。

 人によって好き嫌いが分かれるとも言われるカエルですが、生きもののカエルがアートとして表現されたカードから自分のお気に入りを発見する瞬間に、そのカエルを愛でる気持ち「かわいい!」の多様性が現れているようでした。

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html

※ブログ「高山ビッキBlog」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/vikkiも配信中です。

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