「カエル」展の最終日は、ワールドカップサッカー、コスタリカとカエル合戦⁈/かえるモノ語り―自然と文化をつなぐカエル71「ほっと・ねっと」2022年11月
<「カエル」展の最終日は、ワールドカップサッカー、コスタリカとカエル合戦⁈>
高山ビッキ(100年カエル館)
アクアマリンいなわしろカワセミ水族館と100年カエル館によるコラボ企画展「カエル」は、今月27日をもちまして終了いたします。たくさんの方々にご来場いただき、ありがとうございました。
今月から「ワールドカップカタール2022」が始まり、「カエル」展の最終日には日本対コスタリカ戦があります。
サッカーのワールドカップがあると、「ケロ~、ケロ~」とカエルの声が聞こえるのか、日本の対戦相手国のカエル事情が知りたくなります。
サッカーの強豪国であるコスタリカは、カエルと関わりの深い国でもあります。
カリブ海に臨み、北米と南米をつなぐように位置する中米のコスタリカ共和国は、熱帯雨林の地域が広がる生物多様性の国で、カエルの種類も140種以上確認されています。
その中で特に注目度の高いカエルといえば、自然界の色とは思えないほど鮮やかな体色をもつヤドクガエルやアカメアマガエル。今回の企画展「カエル」にも生態展示されていたので、ご覧いただけたのではないでしょうか。
コスタリカでは、そんな地球の宝物のようなカエルたちのグッズもバリエーション豊富に作られています。写真は2011年に会津若松市にある福島県立博物館で開催した100年カエル館のコレクション展で展示したコスタリカのカエルグッズの数々です。
この収集は現在もコスタリカの首都サンホセにお住まいの写真家石井信也さんのご協力で現地から送っていただいたカエルたちです。
やはりヤドクガエルやアカメアマガエルを表現したフィギュアや文具などが多いのですが、異彩を放っているのがオレンジ色のカエルです。
実際、20世紀末頃までオレンジヒキガエルともゴールデンヒキガエルとも呼ばれたヒキガエルがコスタリカの雲霧林に生息していたのですが、絶滅したと見られています。
また、現地では国立博物館に展示されているような金細工や土器のカエルを思わせるカエルグッズもあります。大航海時代以前にここで暮らしていた先住民がアニミズム信仰からカエルを多産のシンボルとしていたことが伝わります。
日本対コスタリカ戦。どちらの国にもカエルと共に育んだ文化があることにカエール、いえ、エールを送ります。
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<関連サイト>
「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com
「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u
カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html
※ブログ「高山ビッキBlog」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/vikkiも配信中です。
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