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2022年9月24日 (土)

ガーデニンググッズのカエルたちが誘うファンタジックな世界。/かえるモノ語り―自然と文化をつなぐカエル69「ほっと・ねっと」2022年9月

<ガーデニンググッズのカエルたちが誘うファンタジックな世界。> 

高山ビッキ(100年カエル館)

Photo_20220924155501

タイ製(左)とメキシコ製(右)のプランター

 ある時、カエルグッズとガーデニングはとても相性がいいのだと気づきました。

 カエルグッズを集めていると、まさに自然に集まってくるとも言えるガーデニンググッズ。海外のものも多く、土物の大きめのプランターは、タイ製、メキシコ製、イタリア製などがあり、その他、ドイツ製の王冠をかぶったカエルの形のジョーロ、アメリカ製の庭用キャンドルホルダー、イギリス製のガーデンストーンのヒキガエルなどいろいろあり、ガーデニングの世界的な高まりも感じられます。

 ただ、100年カエル館の場合、カエルをモチーフにしたガーデニンググッズはすべてカエルグッズとして館内に展示・保管しています。

 そこで改めて想像の中でそれらガーデニング用品のカエルグッズを庭に解放してみると、いつもの庭が朝昼晩、春夏秋冬、時の移ろいとともに、いきいきとした表情を見せてくれるようでした。

 そしてもうひとつ気づいたことがありました。

ガーデニングへの関心の広がりは、野外に生息しているカエルたちも歓迎しているのではないかということ。

 自然破壊によって生息地が奪われ、世界的に数が減っていると言われるカエルにとって、ガーデニングはカエルたちに快適な環境を提供していると思えるからです。

 100年カエル館の庭にも二ホンアマガエルが何匹か生息しています。

 そこで今度はカエルのガーデニンググッズを置いた庭を、小さなカエルたちの目で見る想像をしてみました。

 ホースをつないだカエルの噴水口から勢いよく出た水をカエルは恵みの雨と思うかもしれず、夜になりキャンドルホルダーに火を灯せば、火を恐れるかもしれないけれど、その灯りのまわりに集まる虫たちはカエルのごちそうになるかもしれません。

 大きな開口部のある陶器のカエルのプランターは、「蛙の王宮」のように見え、近くに王冠をかぶったブリキのカエルがあれば、それは「イソップ童話」でカエルが待ち望んだ王様に思えるかもしれません。

 カエルのガーデニンググッズは、庭を見る私たちを人間にしたり、カエルにしたりして、伸び縮みする不思議な時空、ファンタジーの世界へと誘ってくれます。

アクアマリンいなわしろカワセミ水族館で開催中の企画展「カエル」は10月5日から後期展示が始まります。写真のカエルのガーデニンググッズも展示の予定です。

http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/froggy_museum/

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<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html

※ブログ「高山ビッキBlog」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/vikkiも配信中です。

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