アジサイの季節に"伊豆のカエル旅"に行ってきました。/かえるモノ語り-自然と文化をつなぐカエル67「ほっと・ねっと」2022年7月
<“伊豆のカエル旅”に行ってきました。>
高山ビッキ(100年カエル館)
静岡県の河津(かわづ)町は、早咲きの桜「河津桜」で知られ、春には毎年各地から観光客が集まります。
そこに4年ほど前、日本最大の体感型カエル館、その名もKawaZoo(カワズ―)ができてからは、カエル好きの間では「カワズ―行った?」が挨拶代わりになりました。
にもかかわらず、なかなか足を運べないでいたのですが、この6月、ついに行って参りました。
沼津市に仕事で30年以上もお世話になったMさんご夫妻がお住まいで、今回、「カワズ―」と、沼津にある「あわしまマリンパーク」のカエル館めぐりをメインにした、”伊豆のカエル旅”へとご案内いただいたのでした。
三島駅で出迎えてくださったMさんのクルマで、伊豆といえば現在大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目の北条一族ゆかりの地を通り、一路カワズ―へ。
ここカワズ―では常時120種の国内外のカエルを展示しています。昨年文庫になった拙著『ときめくカエル図鑑』に紹介したカエルたちと同種のカエルも多くいて、久しぶりに対面できました。
美しくもはかなげにカサッコソッと動くヤドクガエルたち。
カエルは水槽の生態の中でも、葉っぱや枯れ枝、土の中に隠れたり、潜ったりしている場合があり、木の葉に間違えそうなコノハガエルとは目が合ったのですが、コケに似た姿のコケガエルにはこの日はお目にかかれませんでした。
無人島にある水族館あわしまマリンパークには、対岸から約3分、船に乗って向かいます。
大きな水槽の水の中にプカリプカリとビニールの玩具のように浮いているアフリカツメガエルは、生きているように見えず大丈夫かなと思うと、意表を突いたように動き出します。
人見知り(?)とも思えるカエルも多いなかで、つぶらな瞳でアイコンタクトをとってくれたのは宮古島などに棲むミヤコヒキガエル。
こうして半日カエルたちとの時間を楽しんで、三島駅に戻る途中、Mさんに「こんなところもあるよ」と言われて立ち寄ったのが、三嶋大社の摂社、楊原神社(やなぎはらじんじゃ)。
ここに「三島の七石」の一つとされる蛙石がありました(写真)。
まだ6月だというのに猛暑日だったこの日。雨乞いの祈りも込められていたかもしれないこの蛙石に、ハッピーフロッグ、今日はなんてラッキーなのだろうと思えた1日でした。
◎体感型カエル館KawaZoo 静岡県賀茂郡河津町梨本377-1 TEL.0558-36-3990
◎あわしまマリンパーク「カエル館」 静岡県沼津市内浦重寺186 TEL.055-941-3126
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<関連サイト>
「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com
「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u
カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html
※ブログ「高山ビッキBlog」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/vikkiも配信中です。
| 固定リンク
« 日本の湖水地方、猪苗代にすむというファンタジーのカエル。/かえるモノ語り-自然と文化をつなぐカエル66 「ほっと・ねっと」2022年6月号 | トップページ | 昨今注目される昆虫食とカエルの食生活。/かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル68「ほっと・ねっと」2022年8月 »
「かえるモノ語り歳時記」カテゴリの記事
- ヘビとカエルが今に伝える遥か昔の物語/かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル97(2025.01.23)
- “その年の冬”が来ると思い出すカエルのこと/かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル95(2024.11.23)
- 大路・小路が歴史に連なる京都で出会う。/かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル94(2024.10.24)
- アートの秋に帰ってきたカエルアートマン。/かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル93(2024.09.19)
- 10月5日はカエ~ル大学登校日、カエル先生がやって来る。/かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル92(2024.08.12)
最近のコメント