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2020年5月28日 (木)

かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル㊶■「ほっと・ねっと」2020年5月掲載エッセイ

 100年カエル館のある福島県喜多方市では月刊のフリーペーパー「ほっと・ねっと」(おもはん社発行)が発行されています。高山ビッキは2017年より同紙に「かえるモノ語りー自然と文化をつなぐカエル」というテーマで連載させていただいており、2017年から2019年までの連載分は「カエル白書」(2017年2018年分は紙媒体、2019年分は同ブログ)にも掲載しています。

 そして最新号からは「ほっと・ねっと」発行後にこの「コトバデフリカエル」でも配信いたしますのでリアルタイムでお読みいただければ幸いです。

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 校歌を通してカエ~ル大学にも響く希望のエール>

 高山ビッキ(100年カエル館副館長)

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 「桜ほほえむ~」で始まる、母校喜多方第二中学校の校歌。

私にとってはなつかしい歌ですが、在校生は今も希望にみちて歌っていることでしょう。特に今年はこの校歌「希望にみちて」をうれしく誇らしく歌えるのではないでしょうか。

作詞 野村俊夫 

作曲 古関裕而

現在放送中のNHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルとなった作曲家の古関裕而と、その幼なじみで作詞家として活躍した野村俊夫のコンビによる校歌です。

私がこの校歌を歌っていた頃、テレビの音楽番組で古関先生のやさしそうなお姿を目にすることがありました。が、福島県出身と知っていても、生涯5000曲も遺した、その偉大さを深くは理解していませんでした。

野村先生に至っては、当時すでに他界されていたので、実は今回の「エール」をきっかけに改めてその偉業にふれ、ドラマでは俳優の窪田正孝さんと中村蒼さん演じるお二人が作られたのかと感慨も新たにしたのです。

喜多方二中の創設が昭和33年、この校歌の制定はその二年後の昭和35年。実は筆者とほぼ同年齢であることも、今回初めて気づきました。

昭和33年は、東京タワーが完成した年でもあります。その翌年、野村先生は「東京タワー」(作曲・船村徹 歌・美空ひばり)を作詞しています。

私たちの中学時代は修学旅行で昇った東京タワー。そして、その創立55周年の2013年に、100年カエル館を運営する私たちケーアンドケーは「東京タワーエッセイコンテスト」の事務局業務を担当しました。その時、私たちがなぜ東京タワーにかかわる仕事をしているのかその縁を不思議に思いました。

東京タワーの展望台からは皇居の敷地内に会津藩邸跡が見えます。会津出身者としては、戊辰150年を前に会津藩士の皆さんが江戸のその後を一望したかったのだろうか、などとも。

そして今回、東京タワーを歌にした野村先生との縁も感じました。

古関先生は、昭和36年に東宝の怪獣映画「モスラ」のテーマ曲「モスラの歌」を作曲。そして昭和39年(1964年)、東京オリンピックのために「オリンピック・マーチ」を作曲したことが今回の朝ドラ「エール」につながっています。

カエ~ル大学を運営する私たちももう一度、母校の校歌を希望のエールとして歌い継ぎたいと思います。

 

<関連サイト>

「100年カエル館」 http://kaeru-kan.com

「カエ~ル大学」http://kaeru-kan.com/kayale-u

カエル大学通信 www.mag2.com/m/0001378531.html

※ブログ「高山ビッキBlog」http://kaeru-kan.cocolog-nifty.com/vikkiも配信中です。

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