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2012年7月10日 (火)

2001年 グリーンカード(映画に住みたい)

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「グリーン・カード」

NYで植物と一緒に暮らす方法

高山ビッキ・文

周囲に緑がなくなればなるほど、ちょっとしたスペースにも緑がほしくなるのは、アメリカ人も日本人も同じこと。

この映画のヒロイン、ブロンディー(アンディ・マクダウェル)は、NYでガーデニングを楽しむのに最適な、素敵なパティオのあるアパートメントを借りるために偽装結婚までしようとする。アパートの管理組合が独身者には貸さないことにしているためだ。

一方、この偽装結婚の相手は、同じ“緑”でもグリーン・カード、アメリカ永住権をほしがっているフランス人のフォレー(ジェラール・ドパルデュー)。しかし、移民局からこの結婚の真偽が疑われることから、とりあえずフォレーがこのアパートに転がり込むことになり、スッタモンダが始まる。

天井高く、ドーム状の天窓とクラシカルな石造りの水場があるパティオは、ブロンディーならずとも憧れてしまう。

都市に植物を増やす運動をしている彼女は、室内装飾にも花柄を上手に活かしている。寝室のクロスには小花模様、ダイニングテーブルには大きな花柄のクロスと、空間に合わせて使い分けている。

でも、そんなふうに植物と一緒に暮らすことに積極的になっているうちに、もっと大切なもの、一緒に暮らす相手を見失っていた。

■「グリーン・カード」(日本公開1991年)監督+脚本:ピーター・ウィアー 出演:アンディ・マクダウェル ジェラール・ドパルデュー製作国:アメリカ

(20011月住宅メーカーPR誌掲載)

※この文章は高山ビッキが2001年に企業のPR誌に執筆したものをほぼそのまま掲載しております。無断転載を固く禁じいたします。 ※本サイトへのお問い合わせはケーアンドケーまで03(3981)6985

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